人種差別にはき然と対応

――ホームで得点などを決めて活躍できれば、より多くの人たちにサッカーの魅力を伝えられると思います。

サッカーの魅力に関して言うと、いろんな人に知ってもらいたいと思いますし、日本はいい意味でエンタメがたくさんある国だと思うので、別にサッカーがなくても、野球がなくても、バスケがなくても、例えばYouTubeを観ているだけでもいいし、いろんなことでその楽しさ楽しみを味わえる国だと思うので、それはいいことだと思います。

その分人気が一極集中しにくいという面もありますし、でも僕個人に関しては別にサッカー知らない人に僕のことを知ってもらおうとは思わないので、サッカー好きでサッカーを見てくれる人が僕のこといい選手だと思ってくれればそれで満足です。

――先日開催されたマンチェスター・ユナイテッド戦でドリブルをしている際に二人目が来たときに倒される場面がすごく多くて、現代サッカーの流れがドリブラー泣かせのようになっているように思えますが、そのあたりをどう感じていますか。

最近はあまり見栄えも良くないので、できるだけ倒れないようにはしています。それこそ引っかけられたりとか、スピード乗っているときに押されちゃうとどうしようもない部分があるので、正直しょうがないですね。 ルールを知っているイコールサッカーを知ってるではないので、その審判の人に相手がどういう意図で何をしてるかというのを伝えようとしても、分かりづらいと思う。

その結果VARがあってもPKの判定で審判の主観が入ると難しい部分とか。ユナイテッド戦に関しては、明らかに訴えてもいいぐらいの内容だったと思いますけど、それを抜きにすると何て言うんしょうかね。

ルールは知ってるけど、サッカーはあまり詳しくないという人が審判をやっていると、攻撃の選手だけが弊害を受けているというわけじゃないと思いますけど、難しいところはあります。

(撮影・Ryo)

――自身が受けた人種差別についての受け止めを教えてください。

僕自身は人種差別を受けたからといってどうということはないですけど、僕と同じようにスペインで日本人が僕は久保建英というある種のブランドがあるからこそ、みんなから差別をされるわけではないです。 それこそ僕の集中を切らせようと思ってとかそういう意図があって、差別をしてくる人はいても、僕個人を、そのアジア人というわけで差別してくる人はいない。

僕としてはそんな気を悪くすることはないですけど、僕じゃないスペインで仕事やビジネスで頑張ろうとか、学生をやろうという人たちからも同じようにその差別されるというのは、僕としてはあまり許せることではないので、僕のような立場がある人間がその人種差別を受けたときにはしっかり対応していきたいと思います。

試合中にかといって僕個人に対して差別されたからといって、僕が怒るということは絶対にないと思いますね。他の超えてはいけない一線を超えられたときは怒ることもありますけど、差別に関しては別に試合中はそういったものも含めて文化だと思うのでしょうがないかなと思います。

バーレーン代表戦に向けて練習に励む久保(右、撮影・Ryo)

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2018年8月以降、『久保が得点した試合は負けない』というジンクスがある。20日のバーレーン戦では、日本をW杯出場に導く得点を挙げられるか。W杯での活躍を目標にする男の覚醒に期待したい。

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