2023年から日本代表のキャプテンを任されてきた遠藤航。
ドイツのシュトゥットガルトで『デュエルキング』として活躍すると、2023年夏には世界的強豪のリヴァプールに引き抜かれた。
リヴァプールでもユルゲン・クロップ監督体制下での1年目は主力として活躍。ただ、オランダ人のアルネ・スロット監督が就任した昨シーズンからは控えに固定されている。それでも、”クローザー役“を全うする遠藤のプロ意識を指揮官は高く評価しており、ファンからの支持も厚い。
ただ、32歳になった遠藤の現状が現地で不安視されているようだ。
今シーズンも遠藤はリヴァプールで控えとなっており、怪我もあったために、ここまで7試合で計235分ほどしかプレーしていない。
また、怪我のために10月の代表戦には不参加で、11月には代表復帰したものの、14日のガーナ戦には出場せず。
そうしたなか、Xのフォロワー数105万人を誇るリヴァプール専門メディア『This Is Anfield』は、こう伝えていた。
「遠藤航が見過ごされるなか、リヴァプールに新たな問題が浮上。
遠藤はリヴァプールでの出場時間争いで苦しんでおり、日本代表キャプテンとしての役割にもその影響が及んでいる。(ガーナ戦で)遠藤はベンチ入りしたものの、出番がなかった。
日本の報道によると、森保一監督はマインツ所属のMF佐野海舟のほうを好んだという。
24歳の佐野は、チャンスメイク数最多タイ(3回)、ファイナルサードへのパス数で2位(10回)、守備貢献数は全体トップ(11回)を記録。FotMobによれば、タックル5回、インターセプト6回はいずれも最多だったという。
佐野の台頭は、遠藤がハムストリングの故障などで代表戦を欠場したことも要因だ。
遠藤は代表71キャップを誇り、現メンバーの中では南野(72キャップ)に次ぐ2位だが、もはや不動のスタメンとは見なされていないようだ。
日本代表のキャプテンとして地位を確立し、代表でもリヴァプールでも監督を裏切ったことはほとんどないにもかかわらずだ。
もし森保監督の下で序列が下がれば、スロット監督にとっても影響が出る。遠藤が代表戦でリズムを保つことで、リヴァプールでも使えると頼りにしてきたからだ。
より大きな問題は、クラブでの出場機会不足を理由に日本代表でもスタメンを外れるようになれば、彼が近い将来に移籍を求める可能性がありうる」
日本代表において、佐野が守備的MFとして台頭しつつあるのは事実だが、森保監督の遠藤に対する信頼はゆるぎないはず。
それでもこの状況が続けば、移籍につながるかもしれないと見ているようだ。
とはいえ、来年6月までに移籍するタイミングは、今冬の移籍市場しかない。
著者:井上大輔(編集部)
