今季の経験を最後のインカレにぶつける

山之内は、今季途中から東洋大で公式戦に出場しながら、柏で特別指定選手としてJリーグでも出場機会を増やしていった。

ハードなスケジュールをこなしながらも、6月にはアミノバイタルカップに出場。決勝で流通経済大に敗れて準優勝に終わったが、9月の総理大臣杯では見事に大会初優勝を成し遂げた。

関西学院大との総理大臣杯決勝の試合前には、選手を集めて円陣を組み、「出られない選手の分までピッチで表現しよう」と全員に伝えたという。

「総理大臣杯の決勝は、アミノバイタルカップの悔しさがあったからこそ、チームが一つになれました。ケガ人も出ていたので、(試合に)出たくても出られない選手の想いも、自分たちの力になりました」

昨年度のインカレ優勝に続いて夏の総理大臣杯を初制覇した同大は、史上7回目、5校目となる冬夏連続優勝を達成した。

画像: 総理大臣杯決勝に出場した山之内(写真 縄手猟)

総理大臣杯決勝に出場した山之内(写真 縄手猟)

夏以降は柏のトレーニングに帯同する機会が増えている同選手は、今季のJ1で優勝争いをした同クラブで日々自身の成長を実感している。

「(柏の選手)全員に衝撃を受けました。考えてプレーしているだけでは活躍できないと思います。それを基盤にして、さらにいろんな選手の上手さであったり、判断などを吸収して、考えながら自分なりに消化して成長していきたいです」

J1でも屈指のタレント力を誇る柏のレベルの高さを肌で感じた東洋大の背番号5だが、特に日本代表DF古賀太陽については「本当に一対一で負けないんですよ。カバーリングの広さだったりは、大学サッカーでは経験できない」と、同じDFとして吸収できる要素が多い。

来季は柏でのさらなる飛躍が期待される東洋大の大型サイドバックだが、今月の大学生活最後のインカレに向けて照準を合わせている。

「インカレ2連覇に向けて、チーム全員がチャレンジャーとして挑むことを考えながら、全力で目の前の勝利を目指してやっていきたいです」

画像: 主将としてインカレ2連覇を目指す山之内(写真 縄手猟)

主将としてインカレ2連覇を目指す山之内(写真 縄手猟)

東洋大は13日午後2時から静岡県の草薙総合運動場陸上競技場で、東海学園大と決勝ラウンド初戦を戦う。

インカレ2連覇に向けて全身全霊を捧げる東洋大の背番号5は、仲間とともに臨む最後の冬で、いよいよ集大成の一歩を刻む。

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