15日、オランダの名門アヤックスは、冨安健洋と来年6月末までの契約を結んだと発表した。背番号はアビスパ福岡時代にも背負った32に決まった。

冨安は27歳の日本代表DF。アビスパ福岡、シント=トロイデン、ボローニャ、アーセナルで活躍してきた。ただ、近年は度重なる怪我に苦しんでおり、昨シーズンは6分しかプレーできず、今夏にアーセナルとの契約を解除して退団後は無所属となっていた。

冨安が最後にプレーしたのは昨年10月だが、アヤックスのフットボールディレクターは「彼はインテリジェントで、両足を使えるディフェンダー。怪我歴も重要な考慮事項だった。メディカルスタッフは徹底的な検査を行った。労働許可が下り次第、すぐにグループトレーニングに参加できる」と期待を口にしている。

冨安本人は長期離脱はつらい時期だったとしつつ、復帰のために懸命に取り組んできたとして、自分には若手選手たちの模範になれるような経験があると自負も口にしていた。

アヤックスには28歳の日本代表DF板倉滉も所属しているが、「チームメイトに親友のひとりがいるのはいいことです。16歳の頃から彼と一緒にプレーしてきましたし、お互いをよく理解しています。彼がいるのは心強いですね」と語っていた。

また、アーセナルで同僚だった元アヤックスDFユリエン・ティンバーからも情報を仕入れていたそう。

冨安は、プレーに復帰するにはあと数週間は必要としつつ、自信ものぞかせていた。

188cmの長身で両足を駆使する冨安が完全復調となれば、来夏にワールドカップを控えるサムライブルーにとっても朗報になる。

筆者:井上大輔(編集部)

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