ワールドカップの熱狂に包まれていた街が、一瞬にして悲劇の現場となった。
エクアドルメディア『Primicias』は現地時間22日、6月20日に行われたFIFAワールドカップ2026のエクアドル対キュラソー戦のパブリックビューイング会場付近で発砲事件が発生し、16歳の少女が死亡、6人が負傷したと報じた。
事件は同国北部インバブラ県イバラの歴史地区で開催されていた文化イベント「ラ・カジェ・デル・サボール」の最中に起きたという。
当時、会場にはワールドカップの試合を観戦するため多くの市民が集まっていたが、突然複数の銃声が響き渡り、現場は騒然となった。SNS上に投稿された映像には、試合観戦を楽しんでいた人々が悲鳴を上げながら逃げ惑う様子が映されている。
報道によれば、この襲撃で16歳の少女が死亡したほか、男女6人が負傷して病院へ搬送された。銃声を聞いた警察官らは直ちに対応にあたり、現場から立ち去ろうとしていた2人の容疑者を追跡。
市民や都市警備隊の協力も受けながら捜索を進めた結果、1人の少年を現場近くで拘束したという。
インバブラ県警のイスマエル・バラス副司令官は、拘束された人物が16歳の少年であると説明。少年は、自身と同年代の共犯者が凶器を持って逃走したと供述しているとされる。
警察は現在も逃走中の容疑者の行方を追うとともに、事件の詳しい経緯や動機の解明を進めている。
国中がワールドカップの試合に注目する中で発生した凶行は、エクアドル社会に大きな衝撃を与えており、安全対策のあり方にも改めて関心が集まりそうだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images
