今ワールドカップの共催国のひとつであるアメリカ。
ラウンド16でベルギーと対戦した際、FWフォラリン・バログンをめぐる裁定が大きな物議を醸すことになった。
アメリカ代表のエースFWである25歳のバログンは今大会で3ゴールを記録していたが、ラウンド32のボスニアヘルツェゴビナ戦で一発退場。
本来ならベルギー戦で出場停止になるはずだったが、FIFAの規律委員会は処分を1年間保留するという決定を下したことで出場が可能になった。
この件をドナルド・トランプ大統領やホワイトハウスの高官らがFIFAに働きかけていたとして大きな問題に発展した。
結局、バログンはベルギー戦に出場したが、チームは1-4で敗れて敗退。
このほど、バログンは、『CBS』で、この件についての思いを語った。
「自分の最初の反応は、チームに戻れて嬉しいというものだった。だが、少し考えて、大きな物議を醸すことになるだろうと分かった。
チームメイトたちも少しナーバスになっていた。なぜなら、あまりに異例だったからね。
試合が近づくなかで、できる限り集中しようと努めたけれど難しかった。外部からの雑音が多く、それを避けるのは難しいからね。
(退場になったことは)ショックだった。あれはタックルですらなかった。
本当に衝撃的だったし、自分の反応からもそれが分かったはず。でも、その判定を受け入れ、チームのために全力を尽くすしかなかった。
チームが自分抜きで練習していたので、少し戸惑った。チームバスであれを知った際、みんな叫んでいた。練習場までバスの中は、かなり興奮に満ちていた。
感情と目の前の仕事を切り離すことが重要だった。僕たちは皆、プロフェッショナルだから。
あれは意図的なものではないし、決してレッドカードになるべきものではない。
だから、これはただ単に不運な状況だったということ。必要以上に自分たちにプレッシャーをかけてしまった」
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は自身が影響を及ぼしているという見方を否定している。
バログンはナイジェリア人の両親の間にアメリカで生まれ、ロンドンで育った。彼がアメリカ国籍を得たのは、偶然によるもの。
妊娠7ヶ月だった彼の母親は、ニューヨークを訪れた際、出産前に帰国する予定だった。だが、航空会社に搭乗を拒否されたことでアメリカで出産。その後、彼は生後2カ月ほどでロンドンに帰国した。
筆者:井上大輔(編集部)
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