GKの移籍金はここ数年で急激に高騰している。
かつてはフィールドプレーヤーほど巨額が動きにくいポジションだったが、現代サッカーは最終ラインからの攻撃力も重要視されるようになり、それに合わせて優れた選手の価値が認められるようになった。
今回はこれまでの歴史で取引されたGKの移籍金をランキング化した。
8位:鈴木彩艶(パルマ → アストン・ヴィラ)

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移籍金:最大3500万ユーロ(およそ65億円)
2026年8月、アストン・ヴィラがパルマから鈴木彩艶を獲得。『L'Équipe』や英国メディアによれば、固定移籍金3000万ユーロに条件達成で最大500万ユーロが加算され、満額なら3500万ユーロに届くとのこと。
浦和レッズのアカデミー育ちだが、トップ昇格後は西川周作という壁に阻まれた。出場機会を求めて2023年にシント=トロイデンへ渡り、そこで評価を高めて翌年パルマへ。GKを見る目が厳しいセリエAで正守護神を張った経験が、欧州での認知を決定づけた。
そして2026年ワールドカップでも日本のゴールを守り、評価はさらに上がった。一度はPSG移籍が具体化しながら成立せず、その直後にヴィラが動いたと伝えられている。ヴィラにはエミリアーノ・マルティネスがいるが、それでもこの金額を投じたのだから、控えとして買ったわけではないだろう。
7位:エデルソン(ベンフィカ → マンチェスター・シティ)
移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)
GKの値段そのものを変えた男といえる。2017年、マンチェスター・シティがベンフィカから4000万ユーロで獲得。当時はブッフォンに次ぐ規模で、「GKにそこまで払う必要があるのか」という声も出た。
だが、ジョゼップ・グアルディオラが求めていたのはシュートストッパーではなかった。最後方から正確にパスを配り、プレスを外し、ときに50〜60m先へ低く鋭いボールを通す。エデルソンは事実上、11人目のフィールドプレーヤーだった。
以後の歩みは周知の通りだ。プレミアリーグ制覇を重ね、2022-23シーズンにはクラブ初のチャンピオンズリーグ優勝と3冠を達成した。
6位:リュカ・シュヴァリエ(リール → PSG)
移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)
PSGは2025年夏、リールから当時23歳のリュカ・シュヴァリエを獲得した。ヴァランシエンヌへの期限付き移籍を経てトップチームに定着し、2024-25シーズンにはUNFPのリーグ年間ベストイレブンに選ばれた選手だ。
その背景にはジャンルイージ・ドンナルンマの去就を巡る将来設計もあった。チャンピオンズリーグを制した直後のクラブが、バックアップではなく明確な正GK候補として、フランス代表の次代を担う男を選んだ形だ。
