ティモシー・ウェア
移籍:リール → ユヴェントス(2023年)
移籍金:1030万ユーロ(およそ19億円)
ティモシー・ウェアは、1995年のバロンドール受賞者ジョージ・ウェアを父に持つアメリカ代表選手。PSGの育成組織で育ちトップチームにもデビューしたが、若手時代に継続的な出場機会を確保できず、セルティックへのローンを経て2019年にリールへ完全移籍した。
最初のシーズンは怪我でほとんどプレーできなかったが、復帰後は徐々に存在感を高め、2020-21シーズンにはPSGのリーグ4連覇を阻止する歴史的なリーグアン優勝を経験。
そして2023年夏、基本移籍金1030万ユーロに諸費用と最大210万ユーロのボーナスという条件でユヴェントスへと完全移籍。父ジョージがミランの英雄だったこともあり、「ウェアが再びセリエAへ」という点でも注目を集めた。
そしてイタリアでは初年度から公式戦35試合に出場。サイドの複数ポジションをこなせるユーティリティ性も評価された。2025-26シーズンにはマルセイユに貸し出され、その後完全移籍している。
マイク・メニャン
移籍:リール → ACミラン(2021年)
移籍金:1540万ユーロ(およそ28億円)
リールからビッグクラブへ移籍し、そのまま新天地でも世界最高峰の存在になった選手として、マイク・メニャンは大成功例のひとつだろう。
PSGの育成組織出身だが、トップチームで出番を得る前の2015年にリールへ移籍。そこで6年間を過ごし、無名に近かった若手GKからフランス代表クラスへと成長した。
2018-19シーズンにはリーグアン年間最優秀GKに選出。そして集大成となった2020-21シーズン、リールは資金力で圧倒するPSGを抑えて10年ぶりのリーグアン優勝を果たした。
そして、2021年にはACミランへ移籍。ジャンルイージ・ドンナルンマの後継者という大きな期待を受けてゴールを任され、加入初年度の2021-22シーズンにミランを11年ぶりのスクデットへ導き、自身もセリエA年間最優秀GKを受賞。
そこからさらにチームのリーダーへ成長し、キャプテンにも就任。フランス代表でもウーゴ・ロリスの後継者として中心的な存在となり、国際舞台でも活躍を続けている。
エデン・アザール

(C)Getty Images
移籍:リール → チェルシー(2012年)
移籍金:4000万ユーロ(およそ74億円)
リールから世界的スターへの階段を駆け上がった選手として、エデン・アザール以上の成功例を探すのは難しい。
ベルギー出身だが14歳でリールの育成組織へ加入し、2007年にはわずか16歳でリーグアンデビュー。10代のうちから異次元のドリブルとボールコントロールを披露し、フランス最高峰の才能として扱われるようになった。
2010-11シーズンにはリールは57年ぶりとなるリーグアン優勝を果たし、さらにフランス杯も制して国内2冠を達成。アザールは攻撃の中心としてその快進撃を支えた。さらに翌2011-12シーズンには20得点15アシストという驚異的な数字を記録した。
そして、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティなども獲得を狙ったとされるなか、アザールが選んだのは直前にチャンピオンズリーグを制したチェルシーだった。
新天地では7年間でプレミアリーグを2度、ヨーロッパリーグを2度制覇。クラブ年間最優秀選手にも4度選ばれ、245試合のプレミアリーグで85ゴール54アシストを記録した。ドリブル成功数では同時期の選手を大きく上回り、文字通りチェルシーの攻撃を背負う存在となった。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images
