今後の日本代表を担う存在のひとりとして期待される佐野航大。
日本人として市場価値最高額を誇る佐野海舟を兄に持つ航大は22歳のMFだ。
ファジアーノ岡山でプロになると、10代にしてオランダ1部NECへ移籍。サッカーIQとテクニック、鉄人的タフさを兼ね備えた逸材として、昨季は3位躍進に貢献すると、今夏に強豪PSVに総額30億円ほどの移籍金で引き抜かれた。
すでに日本代表デビューを果たしているが、今ワールドカップのメンバーからは落選してしまった。
ただ、佐野は、元Jリーガーでもあるピーター・ボス監督が率いる昨季のオランダ王者PSVですでに地位を確立しつつあるようだ。
デビュー戦こそ途中出場だったが、それ以降の3試合はすべてフル出場。4-3-3システムのアンカー、または4-2-3-1システムのボランチの一角として起用されている。
『VI』は、その活躍についてこう讃えていた。
「佐野はセカンドボール回収の達人だ。
彼はすでにPSVの先発メンバーに欠かせない存在となっている。
3-1で勝利したアヤックス戦では、守備的MFとしての資質を遺憾なく発揮した。
アヤックスのミチェル監督は一週間かけて、ある特定のパターンを練習させていた。
ボス監督率いるPSVがピッチ全体でマンツーマン・プレッシングを行う戦術を採用していることが判明していたからだ。
アヤックスは対抗策として、MFのデイヴィ・クラーセンとジョルシー・モキオを低い位置に下げ、PSVの中盤を本来の位置から釣り出すことを狙った。
これによってターゲットマンである(197センチの)トル・アロコダレの周囲に大きなスペースが生まれた。
このアヤックスFWに向けて放たれるロングボールへの対応において、鍵を握ったのが佐野だった。
後半にこの日本人MFが最終ラインに近い位置でプレーするようになると、真骨頂であるセカンドボールの回収力を存分に発揮した」
ボール回収力は兄である海舟の十八番であり、航大は攻撃力が売り。ただ、NEC時代は3バックの一角としても起用されるなど守備でもポジショニングセンスを発揮できる。PSVではその守備センスを見せつけているようだ。
PSVは11日にUEFAチャンピオンズリーグのシャフタール戦を戦う。
筆者:井上大輔(編集部)
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