2位:アレクサンドル・ラカゼット

移籍金:5300万ユーロ(およそ96億円)

移籍先:アーセナル

5人のなかで、リヨンとの結びつきが最も深い選手だろう。

リヨン生まれで、12歳だった2003年にアカデミーへ入り、2010年に19歳でトップチームデビューを果たした生え抜きだ。当初はウイングとしてプレーしたが、その後ストライカーとしてブレイクを果たした。

2014-15シーズンにはリーグアンで27得点を挙げて得点王となり、リーグ年間最優秀選手にも選出。さらに2016-17シーズンにもリーグ戦28得点を挙げ、その夏についにプレミアリーグへステップアップした。

当時アーセン・ヴェンゲル監督率いていたアーセナルが支払った5300万ユーロは、当時のクラブにとっては史上最高額級の投資だった。プレミアリーグでは特有の強度に適応しながら、公式戦206試合71得点。2018-19シーズンにはクラブ年間最優秀選手に選ばれ、2019-20シーズンにはFAカップも掴んでいる。

そして2022年、契約満了とともにフリーエージェントでリヨンへ戻った。31歳での帰還にもかかわらず、2022-23シーズンはリーグ戦27得点。財政面でも成績面でも苦しむ古巣を、キャプテンとして支え続けた。

1位:タンギ・エンドンベレ

移籍金:6200万ユーロ(およそ112億円)

移籍先:トッテナム

リヨン史上最高額の売却として記録されているのが、タンギ・エンドンベレだ。そのキャリアは、5人のなかでも際立って劇的だった。

彼はギャンガンの下部組織ではプロ契約を勝ち取れず、アミアンへ。2部リーグで力をつけ、2017年夏に期限付き移籍でリヨンへやって来た。

そこから彼の才能は一気に開花した。圧倒的な身体能力、そして攻守両面で貢献できるオールラウンドなプレーは、まるでかつての英雄マイケル・エッシェンのようだと評価された。

マンチェスター・シティら欧州トップクラブを相手に見せたパフォーマンスで評価が急騰し、2019年夏にはチャンピオンズリーグ準優勝直後のトッテナムが6200万ユーロで獲得した。

これはトッテナムにとってもクラブ史上最高額級の補強で、マウリシオ・ポチェッティーノのチームを次の段階へ引き上げる存在として期待されたが、次のキャリアは思うように進まなかった。

コンディション、守備強度、運動量を巡って評価が定まらず、監督交代も重なり、パフォーマンスも低下。リヨンへのレンタル復帰、ナポリ、ガラタサライへの期限付き移籍を経験し、トッテナムとの契約は2024年に双方合意で解除された。

その後はニースへ。2024-25シーズン前半は25試合に出場して往時を思わせるプレーも見せたが、負傷の影響で出番は減り、2025-26シーズンは13試合。2026年夏に契約満了で退団している。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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