J2の徳島ヴォルティスは25日、ブラジル人DFカカの移籍金未払いを巡るコリンチャンスとの問題について続報を発表した。
徳島によると、国際サッカー連盟(FIFA)への提訴後、FIFAは5月26日に徳島の主張を「ほぼ全面的に」認め、コリンチャンスに支払いを命じる裁定を下したという。
しかし、コリンチャンスは7月24日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴。現在も審理が続いており、徳島は最終的な裁定を待っている状況だ。
発端となったのは、2024年のカカの移籍だ。カカは2021年に徳島へ加入し、2023年途中からアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍。2024年3月にはコリンチャンスへ期限付き移籍した。
当初の契約は同年12月31日までだったが、契約期間中に完全移籍へ移行する条件を満たしたことでコリンチャンス加入が決定。
一方、その完全移籍に伴う、総額7億円超とも伝えられる移籍金が未払いとなり、徳島はクラブ間交渉を続けたものの解決に至らず、2026年4月3日にFIFAへ提訴したと説明している。
今回の問題の背景として、コリンチャンスが深刻な財政問題を抱えていることも見逃せない。
ブラジルの大手メディア『ge』は9月1日、2026年上半期の同クラブが2億4600万レアル(約74億円)超の赤字を計上し、総負債が約28億レアル(約852億円)に達したと報じた。
さらに8月には、未払い債務を理由に3件の「transfer ban」を科され、新たな選手登録ができない状態が続いていた。
現地の『UOL』も9月22日、選手・スタッフへの肖像権料などの支払いが2か月分滞り、その総額が約2500万レアル(約7.6億円)に達していると報道。給与の支払い遅延も繰り返されているという。
これらの財政問題とカカの移籍金未払いとの直接的な因果関係を徳島やコリンチャンスが公式に示したわけではないが、影響が心配される。
徳島は今回、CASでの審理中であることを理由に詳細な説明を控えている。FIFA裁定を経てもなお決着していない両クラブの問題は、今後CASがどのような判断を下すのかに委ねられている。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。




