PSVに所属する日本代表MF佐野航大が、新天地で存在感を高めている。その一方、オランダでは持ち味である豊富な運動量が、時に「動きすぎ」につながっているとの指摘もあるようだ。
『VoetbalPrimeur』によると、かつてアヤックスや浦和レッズなどを率いたオランダ人監督ア・デモス氏は、PSVがFCトゥウェンテに敗れた試合を分析。その中で佐野のポジショニングについて、こう指摘した。
「佐野は走りすぎている。彼はポジショナルにプレーすることにまだ慣れていない。トップクラブではポジションを守ってプレーしなければならない。でも彼は走り回っている。
彼だけではなく、PSVはみんな前へ行こうとしすぎている。以前はヨエイ・フェールマンとイェルディ・スハウテンがいて、一人が前へ出れば、もう一人が残っていた。今はそういう連係がないのだ。
佐野とヘールトライダは新加入であるため、自分を証明しようとしている。だから走るし、ボールにも多く関わろうとする」
佐野の運動量や積極性そのものが否定されているのではなく、ボールを保持する時間が長い強豪クラブではポジション取りの判断がより重要になるという指摘であるようだ。
一方で、佐野自身への評価は確実に高まっている。PSV加入後もすぐに定位置をつかみ、ここまで公式戦9試合に出場して1得点を奪取。
『FootballTransfers』によれば、佐野の推定市場価値(ETV)は9月時点の1280万ユーロ(およそ22億6000万円)から、10月には1530万ユーロ(およそ27億円)まで上昇。PSVがNECに支払った1450万ユーロ(およそ25億7000万円)を早くも上回った。
豊富な運動量を生かしつつ、PSVで求められるポジショニングや周囲との連係を身につけることができれば、佐野はさらに評価を高めることになりそうだ。
筆者:石井彰(編集部)
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