アル・ナスル 0 - 3 セパハン






44'
68'
76'
ブルーノ・セーザル
シュカイ
セイド=サレヒ
Al-Nasr, Sepahan

セパハンがアウェイでアル・ナスルを破り、勝ち点を10に乗せて決勝トーナメント進出を決めた。前半は互角の展開であったが、後半開始直後の事件が試合の流れを大きく変えた。

勝たなければ敗退という状態のアル・ナスルは、守備的だったこれまでとは一転、非常に攻撃的に仕掛けてきていた。ブレシアーノ、レオ・リマのキープ力を生かして押し上げ、サイドに展開して前線にクロスやロングパスを送ってチャンスを狙う。

セパハンは高い位置からプレスをかけてペースを握ることが得意なチームだが、レオ・リマからボールを奪えず、いちいち下げられた。そして相手はあまり最終ラインを上げてこなかったため、前線との距離が空いてセパハンらしい連携が作れなかった。

攻め合いながらも互いにあまり決定機がない展開が長く続いたあと、44分にセパハンが先制点を奪取する。バイタルエリアにカリミヤンが入り込み、横パスをダイレクトで裏に蹴った。ブルーノ・セーザルがラインギャップを突いて飛び出し、ループシュートを決めた。

とはいえ試合の流れは決してどちらが大きく優勢というほどのことはなく、後半はアル・ナスルの反撃が予想された。

しかし48分、珍しい事件が発生。ヒラル・サイードが負傷して倒れたためブレシアーノが試合を切ったのだが、ジャヌアーリオが返したボールをシュカイが追いかけてカット。ドリブルで仕掛けてキーパーと接触。こぼれたボールをDFがクリアすると、シュカイに当たってゴールの中に吸い込まれたのである。

アンフェアなプレーにアル・ナスルは抗議するも、GKアブドゥラ・ムサは退場となり、PKの判定が下された。セパハンはこの記事の通りPKを決めず、相手に渡すという選択をした。

ところがその直後のプレーで、長いボールにディアネが飛び出してアフマディと接触、逆にアル・ナスルにPKが与えられた。フェアプレーを後悔するような出来事であったが、アフマディが意地を見せてセーブ。

結局のところ、一連の事件はアブドゥラ・ムサがレッドカードを受けただけで得点は動かなかった。しかし数的不利の影響は大きく、この後守備は崩壊。セパハンが2点を追加し、最終的には0-3というスコアとなった。

アル・アハリ 3 - 0 レフウィヤ
ジェザウィ
ヴィクトル・シモンエス
アル・ジャサム
8'
61'
90+1'






Al-Ahli, Lekhwiya

最近アル・アハリがレフウィヤを破り、3連勝を達成。勝ち点を10に乗せた。この結果、グループCは1試合を残して決勝トーナメント進出チームが決定。セパハンとアル・アハリは最終節の直接対決で首位を争う。

レフウィヤはカタールのチームらしく強引な攻めが魅力で、バカリ・コネとナム・デヒの機動力とドリブル突破で守備を突きつつ、そこに馬力のあるフセイン・アリとブディアフが絡んでくる。ボールのないところの動きは乏しく個人技に偏ってはいるが、特にナム・デヒのドリブルとセットプレーは強力で、アル・アハリにとって終始脅威そのものだった。

しかし、最近好調なだけあって流れはアル・アハリに向いた。試合開始からわずか8分、アル・ファフミが自らのシュートから素早くプレスに切り替え、ルイスからボールを奪って左サイドのスペースに展開、飛び出したジェザウィがゴールに決めて先制点を奪取する。

その後は相手の個人技に苦しめられつつも、守備をベースに反撃を狙った。多くのピンチを迎えたが相手の決定力不足に助けられ、逆に61分にカウンターを成功させた。ジェザウィが左サイドから中央にパスを送り、ニア側で待っていたヴィクトル・シモネスがトラップ一発でブゲラを抜き去ってシュート、狙い通りに追加点を奪取。

さらに試合終了間際には右サイドに飛び出したアル・ジャサムが強烈なシュートをゴール天井に突き刺して3点目。内容的には苦戦しつつも、スコア的には大差を付けて勝利。好調さを見せつけた。

(筆:Qoly編集部 K)

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