ユニフォームのサプライヤーとは別に、背番号はSporting ID社を中心に厳格な管理が進みオリジナリティも発揮されるようになる。プレミアリーグは全チームで同じデザインで共通されたし、一方でベッカム在籍時のレアル・マドリードは書体に一手間加え2色使いにしただけでなく、特殊なライトを当てた時にレアル・マドリードのチーム・エンブレムが浮かぶ様にすることで模造品対策を行った。

既存のフォントをそのまま使うのではなく、自分たちで改良することでコピー対策をする・・といった流れになったのではないか?と推測される。例えば、プーマはイタリア代表や、小林大悟在籍時のスタバエク(ノルウェー)で泡を組み合わせた様なフォントを採用している。これは、コピーされづらい特殊な作り方をしている。一方、同じプーマでもフェロー諸島の様な小さなチームは2010年代になっても有名な書体"Times New Roman"を使っている。

フェロー諸島代表のフォントはWindowsにも標準搭載されている。パソコンを持っている人であれば、誰でもコピーできてしまう。

ファン心理を尽くと同時に同時に究極のコピー対策??といえば、セビージャの例があがる。同チームは背番号内の番号2mm*2mmを写真枠として売り出した。実に3000人以上のサポーターがこの枠を買ったという。確かに好きな選手の背中に自分がうつっていたらちょっとお金を払ってしまうかもしれない。

実際の試合中のカヌーテ(セビージャ)のユニフォーム姿とその拡大コピー

現代になるとオリジナルフォントや著名なデザイナーとのコラボなどデザインが複雑化、一冊丸ごと読むとユニフォームフォントのフロント企業であるSporting ID社の社史といった感じになっている。

しかし、やっぱりプレミアリーグのフォントはかっこいい、とつくづく思うのであった。

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