ガーナの絶対的なエースストライカーにしてチームの中心となるのが、ワントップを務めるアサモア・ギャンだ。背番号3をこよなく愛する彼は、コートジボワールのドログバとは違い、一発でゴールを陥れることが出来るスピード系の点取り屋だ。裏のスペースに長いボールを放り込めば、ギャンのポテンシャルは最大限に発揮される。現在彼がプレーしているのはUAEであり、リーグのレベルは高くはないものの、わずか2年半で公式戦100ゴールに到達。得点感覚は一切衰えず、別次元のサッカーを見せている。

そして、彼を生かすために組み立てられているのがガーナ代表のサッカーである。もちろん力の差があればボールを保持して攻めることもあるが、基本的には堅守速攻。がっちりコンパクトに守りを固め、ボールを奪ったらギャンのスピードを生かすか、あるいはサイドのドリブルで崩しにかかる。