こんにちは。これまで2回のコラム投稿を行ってきた私ですが、Twitterで「現地要素が足りない」とのご指摘を頂きましたので、私の友達数人に聞いた事と街を歩いていて気づいた事、また日本人の友達から良く聞かれる事を書いていきたいと思います。

1.それぞれのクラブのファン比率は?

これが最も良く聞かれる事が多い質問です。やはりバイエルンは多いと思われがちですが、基本的に地元のクラブを愛する人が多い傾向があります。

筆者はベルリンに住んでいるので、当然私の周りはヘルタファンが多いです。が、ブレーメンやボルシアMGのファンの友達もいます。筆者はベルリンにICE(ドイツの新幹線)で到着しましたが、その駅(ベルリン中央駅、ドイツ語ではBerlin Hauptbahnhof)にもヘルタの公式ショップがありました。なかなかコアっぽい人が中にいっぱいいました。こうしたクラブ公式ストアの話は後述をご覧下さい。

また、筆者がベルリンに来る前に暫く滞在したシュヴェースヴィヒ=ホルスタイン州はブンデス1部のクラブを持っていないため、現地の人たちは基本的に隣接しているハンブルクを本拠地とするハンブルガーSVを応援している事が多かったです(州都キールからハンブルクへ行くにはローカル線で3時間以上かかります)。

また、バイエルン以外の地域では基本的にアンチバイエルンである事が多いです。バイエルンのユニフォームを着てベルリンを歩こうものなら、ものすごい目で見られるか、土日の夜だと罵倒されます。ですが、基本的には小さい街でも必ず一人はバイエルンファンがいます。

あまりサッカーに詳しくない人は好きなクラブを聞かれたら(バイエルン州以外では)基本的にドルトムント、と答える事が多いです。バイエルン州はかなり広いので、ファン分布図だとバイエルンの地域が圧倒的ですが、ミュンヘンなどの大都市以外は田舎ですので、割と人口密度は低いです。また旧東ドイツの地域ですので、人口も旧西ドイツと比べると少ないですし、大きな街もあまりありません。

ちなみに、ベルリンには多くのトルコ人が住んでいます。そのため、大きめの公園など運動が出来る所へ行くとガラタサライやフィネルバフチェなどのユニフォームを着てサッカーをしている姿を見る事もしばしばあります。

【要約】
基本的には地元のクラブが好きな事が多い。またバイエルンファンは全国に点在しているが、バイエルン州以外で堂々とアピールするとドン引かれる。

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