本日10日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで日本対ジャマイカが行われる。その前に両国の過去の対戦を振り返ってみよう。

初めて対戦したのは日本代表が悲願の初出場を果たした1998年W杯、グループHの第3戦だ。

両国とも1,2戦で敗れたためにグループリーグ敗退が決定しており、国家の威信とプライドだけをかけた試合であった。日本がアルゼンチン、クロアチアにそれぞれ0-1で敗れたのに対し、ジャマイカは1-3、0-5と大敗していたため、戦前の日本には楽観ムードが漂っていたが、蓋を開けてみればセオドア・ウィットモアの2ゴールで日本と同じく初出場だったジャマイカがW杯初勝利。日本はゴンこと中山雅史のゴールでW杯初ゴールを決めたものの無念の3連敗で大会を終えることとなった。

2度目の対戦は2000年6月6日に行われたハッサン2世国王杯だ。

この大会は開催国のモロッコ、フランス、日本、ジャマイカによるミニ・トーナメントで、日本は初戦で世界に衝撃を与えた西澤明訓のスーパーボレーなどもありトルシエ監督の母国フランスに大善戦。しかし2-2と同点の末PK戦で敗れ、同じく開催国モロッコに敗れていたジャマイカとの3位決定戦にまわることとなった。試合は翌月開催された欧州選手権(ユーロ)で優勝するフランス相手に接戦を演じた勢いをそのままに日本がジャマイカを圧倒。4ゴールを決めて98年の雪辱を果たし、10月のアジアカップ制覇に繋げていくことになる。

3戦目は2002年10月16日に行われたキリンカップ。

自国開催となったW杯をベスト16で終え、元ブラジル代表のスーパースターでJ創成期に鹿島アントラーズでプレーしたジーコジャパンが発足。その最初の相手がジャマイカだった。4バックの採用により3バックのトルシエ体制では実現不可能だった中田英寿、小野伸二、中村俊輔、稲本潤一を配したいわゆる“黄金のカルテット”が日本中の注目を集めたが機能せず格下と目されたジャマイカに1-1と引き分け。結果的にはこの試合が話題のピークとなり、その後、怪我やライバルの台頭もあって4人のメンバーが揃う機会は減少、最後まで夢の布陣が成就することはなかった。

以上3試合1勝1分1敗と全くの五分となっており、今回12年ぶりの対戦で決着を付けることとなる。

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