Q.ドイツ代表のフィットはどうでした?

A.
「それについては正確な数字を提供できます。ドイツの選手たちはグループステージの1試合平均で113.8キロをカバーしました。チームとしてより走ったのはアメリカだけです。フランスとの準々決勝で選手たちは7.5キロ走りました。チームとしてもフランスを上回りました」


Q.選手たちがどれくらい走ったかをどう説明できますか?

A.
「全ての選手はスパイク内に装置を装着しています。走行距離や動き、ピッチ上のどこにいるか、いつ止まっていつ動いたか、など様々なデータを計測できるものです。私たちは全ての選手の全ての心拍を計測し、練習ごと試合ごとのデータを比較します。

ある練習を繰り返し、もし同じ練習を低い心拍数や速いスピードでこなせるようになった選手がいたら、彼が上達していることが分かります。もし(動作スピードが)遅かったり心拍数が高いままなら、疲労し過ぎていないかや病気になっていないかを確認するためにその選手を観察します。それから(問題がなければ?)少し押し進めさせます」


Q.サッカー選手でなくとも、家庭で行うエクササイズに組み入れて有効になるようなドイツ代表チームのトレーニングプログラムの要素はどのようなものですか?

A.
「トレーニングプログラムの幅広い要素はどんな人にでも適用できます。考え方、栄養(学)、運動パターン、そして回復に留意してください。実用レベルではたっぷりと睡眠をとることが非常に重要です、見過ごされることが多いことですが。寝室からは電子機器を除去してください」

「一日を終えて起きたらまず軽い腕立てやヨガのポーズを行います。体と心をアクティビティーへ準備させるようなものです。(そうすれば)一日を通してよりアクティビティを受け入れるようになるでしょう。毎日ちょっとよくなるエクササイズはなんでもやるようにしてください。ケトルベルを使ったスプリットスクワットをやる必要はありません。ただ、ちょっと頑張るものをやりましょう。
ポイントは体と脳は要求されたものにはきちんと反応するということです。それがフィットネスにおける本当のキーなのです」


Q.(ブラジル)ワールドカップの結果に満足していますか?

A.
「まったくもって爽快ですよ。この集中した10年間、ディティールに注意を向けてきました」

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