輝きは一瞬だった…欧州外のクラブにはチャンス?

ところが、その輝きは長続きしなかった。次年度にインテルへ引き抜かれた彼は出場機会を得られず、貸し出されたリヴォルノでも活躍できずに終わっている。

今季はパルマに復帰したが、ご存じの通りクラブは破産の危機に直面しており、選手も給与を受け取っていない。退団するという判断さえすれば自由に契約を切れる状況にある。

これまでフェリペ、クリスティアン・ロドリゲスなどがチームを離れており、他のチームにとっては移籍金なしで獲得することが可能になるかもしれない。

(グレミオ移籍を決めたクリスティアン・ロドリゲスとフォルラン)

そしてFC東京のフィッカデンティ監督は、指導者としての研修をパルマで行った経験を持つ。その関係は継続しているのかもしれないし、コンタクトを取ることも容易だろう。

ベルフォディルはここ2年の不調ぶりを見れば、他の欧州の良いクラブが手を伸ばす可能性は低い。どう考えても、2013年末のコッパ・イタリア以降の40試合で2000分近く1点も取っていないストライカーを取りに行くところは少ないはずだ。

才能は申し分なし。コネクションはある。クラブの状況が悪い。ライバルも少ない。欧州のトップリーグに所属していない者にとっては、様々な要素が追い風になっているといえる。

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