最大限を尽くしたシェーファー監督

先月、代表監督のヴィンフリート・シェーファーは『Jamaica Observer』紙に対してこう答えていた。

ヴィンフリート・シェーファー
(ジャマイカ代表監督)


「我々は2つの大会に2つの強いチームを派遣できると信じている。ウェズ・モーガンはコパ・アメリカだけになるだろうが、ゴールドカップも参加してくれると嬉しい。

ロドルフ・オースティンは5月にリーズとの契約を満了し新しいクラブを探している。その様な時にクラブ探しから離れて代表チームに参加することを彼は恐れている。でも、彼はジャマイカを愛している。両方の大会に出てくれれば。

コパ・アメリカのために我々は今選手を保持している。だけど、ゴールドカップにも選手が必要なんだ。」

ジャマイカのパスポートを取得し新しく代表チームに入ったマイケル・ヘクター(レディング)も「コパ・アメリカは知名度の高い大会」と語るなど、どうも欧州組を中心に「コパ・アメリカ重視」の雰囲気が感じ取られた。

先月の時点ではゴールド・カップの選手を確保できていなかったと言えるだろう。だが、オースティンもモーガンもゴールドカップメンバー入りを果たし、オースティンはリーズと再契約の運びになった。

冷静な現地メディア

『Jamaica Observer』紙もゴールドカップの代表メンバーについて、冷めた見方をしていた。

ノルウェーでプレーしているドゥウェイン・カーとデショーン・ブラウンはクラブから代表メンバー入りを断られている。ゴールドカップのメンバー入りは難しい。国内リーグでプレーするアラン・オッティ、ヒューアン・グレイ、ディノ・ウィリアムズも同様だろう。

だが、予測に反してアラン・オッティはゴールドカップメンバー入り。最小限の入れ替えですんだと言える。

今回のメンバーでは怪我でコパ・アメリカのメンバー入りを逃したGKアンドレ・ブレイク(フィラルデルフィア・ユニオン)らMLS勢が含まれており代役としては十分と言える。

シェーファーも前向きな発言をしている。

ヴィンフリート・シェーファー
(ジャマイカ代表監督)


「みんながジャマイカ代表の話をしている。(コパ・アメリカが開かれている)チリだけではない、私が帰っていたドイツでも新聞で読んだんだ。ゴールドカップは簡単な大会ではない。だが、1998年のワールドカップに出場した際にはその前にカリビアンカップを優勝しているんだ。」

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