日本代表も頑張れば…
ここで思い出したいのは、コパ・アメリカに日本代表が招待を断った件である。ジャマイカは日本の代役であったわけだ。
FIFAの規定で、選手の大陸別選手権への拘束力は1年に1大会のみ。今年は既にアジアカップを戦っており、来月には国内組で東アジア選手権を戦う。さらには、Jリーグ、オリンピックやワールドカップの予選もある…というのが、日本サッカー協会がコパ・アメリカ不参加を決めた理由であった。つまりは、A代表を派遣できないし、若手も使えないというわけだ。
対してジャマイカのリーグは欧州と同じく夏から秋にかけてシーズンが始まり春に終わる秋春制をとっている。では、ジャマイカ代表は国内組だらけなのだろうか?
メンバーを見てみると選手達のほとんどは「海外組」であり、北欧やアメリカでプレーしている選手はまさにシーズン中であるのだ。
世界的な潮流は日本寄り
対してメキシコはゴールドカップでは1軍、コパ・アメリカでは2軍というやり方を貫いている。コパ・アメリカとゴールドカップではメンバーが1人(FWのヘスス・コロナ)しかかぶっておらず実に45人もの代表選手を2チームに分けて派遣している。
日本代表を擁護するわけではないが、ジャマイカのやり方は”弱小国”がチャンスを最大限に生かすための例外的な無茶なのだ。
最も、こうしたゲスト参加は、各地域のお偉いさん方に不評の様だ。
『terra』によると、2009年に南米への大会のゲスト参加を規制する話がでたが、最終的にコパ・アメリカとリベルタドーレスの参加は許可され、コパ・スダメリカーナへの参加は取りやめになったという経緯がある。
『mediotiempo』によると、別大陸の大会に参加することはUEFAも反対しているという。
ファン心理としては、頑張れば日本代表も最小限の入れ替えで2大会に派遣できたのでは…という考えが脳裏に浮かぶ。しかし、現実問題はそうたやすくはない。
そんな中でジャマイカ代表が見せた気概を評価したい。