サンマリノが敵地でゴールをあげたのは、2001年4月25日に行われた2002年W杯予選のラトビア戦以来のこと。この間に34試合のアウェイゲームを戦ったが、ゴールをあげることは一度もなかったという。

ヴィタヨーリがゴールをあげると選手たちは一斉に彼のもとへと集まり、主君のヒーローを祝福し感情を爆発させた。

ベンチからはチームスタッフが駆け寄り、自陣からはGKがやって来た。試合はまだ55分である。サンマリノはただ同点に追いついたに過ぎず、その喜び方はまるで何かを成し遂げたかのようにエモーショナルなものだった。

しかし、サンマリノにとってのこのゴールはそれほど価値のあるものだったのだ。

おそらく、長年敵地でのゴールがないことを選手たちは理解し、そのことをとりあえずの目標としてプレーしていたはずである。そうでなければ、これほどの歓喜は説明がつかない。14年という期間、彼らにとってそれほど長い道のりだったのだ。

すでにEURO2016予選からの敗退が決定しているが、サンマリノはこうして一歩一歩ステップアップをしていくことだろう。

なお、試合は後半アディショナルタイムにリトアニアが勝ち越し弾をあげ2-1と勝利。敵地で勝ち点を奪うところまであと一歩だったが、こちらのミッションを遂行することはできなかった。

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