年度別視聴率を見る

ハリルホジッチやアギーレといった監督が視聴率が下がった原因でないのであれば、視聴率は本当に低下しているのだろうか?最後にここ5年の年度別視聴率を見てみよう。

▽ここ5年の日本代表視聴率
※年 視聴率 備考の順

2011年 21.66%(アジアカップ)
2012年 23.2%
2013年 16.83%
2014年 20.47%(ワールドカップ)
2015年 15.55%

2015年の視聴率平均は15%でありここ5年で最低の数字であった。

額面通り受け取れば、「監督の人気云々ではなくサッカー全体の視聴率が落ちている」と言える。だが、どちらかと言うと目が肥えたというのが正しいようだ。ザッケローニ時代でも親善試合や弱い相手とのワールドカップ予選では視聴率10%台であり今とあまり変わらない数字なのだ。2011年と2015年のアジアカップの視聴率を比較してもグループリーグでは「1試合平均で計算すると、前回大会の方が2%弱高かったことになるが、大きな差はない」というデータがでている。

つまるところ、サッカーファンが望むのは強敵との緊張感ある熱い試合である。しかし、近年の日本代表は強くワールドカップに出ることは当たり前になってしまい、視聴者から見てヒリヒリするようなシーンが多くない。というのが真相だろうか。

実際、今年20%の視聴率を超えたのは奇しくもUAE戦、シンガポール戦とそれぞれ敗北・引き分けと苦戦した内容のものだった。ヨーロッパでは、実際に代表チームの親善試合レベルでは観客が集まらないことが多い。難しいことは承知であるが、日本サッカー協会には是非とも強豪国との試合をどんどん組んで欲しいところだ。

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