ドイツ代表のケース

今では、世界で一番堅実なチームという印象が強いドイツ代表。彼らだって苦しい時期はあったのだ。1998年のワールドカップでベスト8、EURO2000でグループステージ敗退の頃である。

特に、EURO2000の頃には攻撃陣を中心に深刻な世代交代の遅れが目立っており、フレディ・ボビッチら“過去の”選手が再招集されるなど決め手に欠く状況だった。

当時期待の若手だったセバスティアン・ダイスラーを擁したEURO2000は1分2敗でグループ最下位、得点は僅かに1であった。

そこから2002年ワールドカップで準優勝とすぐに立て直したのはさすがであるが、どんなチームだって“谷”はあるのだ。

なでしこジャパンも2年後のワールドカップですぐに立て直し、アメリカ、ドイツらと並ぶ強豪チームとして君臨し続けることはできるだろうか?

3つのケースから学ぶこと

今回は、3つのケースを紹介した。この3つのケースに共通しているのが、全て若手の育成・突き上げがあってこそ、何年も代表チームで活躍してきた“過去の英雄”を退けていったということだ。(複雑に見て行けばこの3チームは移民を多くチームに取り込んだとも言えるのだが、今回はそこは割愛する。)

なでしこジャパンを率いてきた佐々木則夫監督は、親善試合などで積極的に若手を試してきたがなかなかワールドカップ優勝メンバーを脅かす存在は出てこなかった。

日本のユース代表選手たちはアンダー世代で結果を残していないわけではないが、A代表の壁はそう簡単にやぶれるものではない。だが、そこを破らない限りなでしこジャパンの再興はないだろう。

退任すると見られる佐々木監督の後任にかかる責任は非常に重い。

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