マンデーナイトに行われたセリエA第32節の唯一のカード、ローマ対ボローニャ戦。

ルーカ・ロッセッティーニに先制ゴールを奪われてリードされたローマは、後半スタートと同時にフランチェスコ・トッティを投入した。

今季限りでの現役引退がまことしやかに噂されるトッティ。

ルチアーノ・スパレッティが監督に就任してからは出場の機会を減らしており、プレー時間を45分以上も与えられるのは昨年9月に行われたサッスオーロ戦以来およそ7ヶ月ぶりのことである。

そして、さすがはトッティであった。出場からわずか5分で同点ゴールをお膳立てした。

50分、ミラレム・ピャニッチからトッティにパスが送られる。

ボールを受け取る直前、トッティはチラッと後方を確認している。そして、ムハンマド・サラーがフリーで走りこんでいるのを見ると、ピャニッチからのボールをダイレクトで合わせ前線へ。

ここにサラーが抜け出しトラップすると、冷静にシュートを決め同点弾をあげた。決して派手なプレーではないが、巧みな状況判断が生んだトッティらしい“巧い”アシストであった。

『transfermarkt』によれば、トッティのアシストはこれが今季のセリエAで3つ目。試合は1-1のまま終了したが、オリンピコに押し寄せた観客は偉大なるバンディエラの美技に酔いしれたはずだ。

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