ロンドン五輪でもキックオフ時間が変更に

第30回オリンピック競技会(2012/ロンドン)サッカー競技(男子)のおいて、安全上および輸送上の理由により、一部の試合のキックオフ時間が変更されました。

U-23日本代表の出場する試合については、グループステージの第1戦、第2戦が変更されましたのでお知らせいたします。

第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン) サッカー競技(男子)
U-23日本代表 マッチスケジュール

7月26日(木) 14:45
スペイン 対 日本 @Hampden Park, Glasgow

7月29日(日) 17:00
日本 対 モロッコ @St James’ Park, Newcastle

8月1日(水) 17:00
日本 対 ホンジュラス @City of Coventry Stadium, Coventry

※太字が変更箇所です。

当初、スペイン戦は12時(日本時間20時)、モロッコ戦は19時45分(日本時間翌3時45分)のキックオフであった。

しかし、大会の開幕が迫った6月にJFAはこの2試合のキックオフ時間が14時45分(日本時間22時45分)、17時(日本時間翌1時)に変更になったと発表している。

これがいわゆる「電通タイム」。

マーケティング面を考慮して、「電通がキックオフ時間を変更したのではないか」とまことしやかに噂されているわけだ。その理由が「安全上および輸送上の理由」としているあたりにも、大人の事情のようなものを感じる。

こうした例は他にも見られ、2014年ワールドカップではグループステージ第1節のコートジボワール戦のキックオフ時間が7時から10時に変更されていた。これは、この日が日曜日であったことからの配慮であったと思われる(他にも6試合のキックオフ時間が変更されているため、電通以外の有力な代理店の影響力があったと想定される)。

本来、こうした変更は私たちファンにとってもありがたいものである。なぜなら、基本的にはより多くの人が見られる時間帯に試合時間が移されるからだ。

放送局側からしても、日曜日の早い時間よりお昼前に中継した方が視聴率は計算できる。電通が担う役目はそのサッカーコンテンツの価値を最大化させ、"WIN-WIN"の関係を築くことだ。

しかし、そうした配慮が逆効果になった例もある。

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