バーレーンで行われているAFC U-19選手権。
U-20ワールドカップの予選も兼ねるこの大会で、グループAに入った韓国はタイとバーレーンにそれぞれ勝利し、グループステージで連勝スタートを飾り首位に立っていた。
しかし、最終節に波乱があった。
サウジアラビアとのゲームで逆転負けを喫し、なんとグループステージ敗退が決まったのだ。
FULL-TIME | #SaudiArabia come from behind to record a hard-fought victory over #KoreaRepublic! #AFCU19 #StarsOfTomorrow pic.twitter.com/YButy92U79
— The-AFC.com (@theafcdotcom) 2016年10月19日
32分に先制した韓国であったが、その後38分と64分にそれぞれ失点。1-2で敗れ、2勝1敗でグループステージの戦いを終えた。
しかし他会場で行われていた試合で、開催国であるバーレーンが3-2でタイに競り勝つ。この結果、韓国とバーレーン、サウジアラビアが勝ち点6で並び、AFCが定めるレギュレーションによって順位决定がなされた。
今大会では勝ち点が並んだ際、グループ全体での得失点差ではなく、当該チーム同士の結果が参照される。
この3チームは「当該チーム同士の勝ち点」、「当該チーム同士の得失点差」が全て同じであり、対象となったのは「当該チーム同士での総得点」。
これにより、2試合で6点をあげたバーレーンが1位、4点をあげたサウジアラビアが2位に入り、3点の韓国は勝ち点6をあげながら3位に転落してしまったのだ。
国際トーナメントにおいて2勝1敗で敗退するケースは時折見られるが、2連勝スタートからの敗退はかなり珍しいと言える。韓国は来年開催されるU-20ワールドカップのホストカントリーであるためすでに出場権を手にしているが、ショッキングな形で大会を後にすることとなった。
グループCに入っている日本はここまで1勝1分で首位に立っているが、仮に最終節のカタール戦で引き分ければ、韓国と同じ状況に陥ることも想定される(他会場でイランが勝利した場合、3チームが勝ち点5で並ぶ)。韓国の敗退劇は、日本にとっても良い意味で刺激になったはずだ。
なお韓国の敗退によって、日本がU-20ワールドカップに出場するためにはこの大会で準決勝に進むことが最低条件となった。日本が準々決勝以下で敗退すれば、その瞬間に自動的に挑戦権を失うこととなる。