9日に行われた全国高校サッカー選手権大会の決勝戦で青森山田高校が見せたプレーが大きな話題になった。

キックオフ時、青森山田はフィールドプレイヤーの全員をハーフウェーラインに並べたのだ。

そして、その後ろに控えたゴールキーパーにボールを渡し、ダイレクトで前線に蹴り込んでいくというプランだった。

結果としてはプレッシャーをかけてきた前橋育英のFW人見大地の背中に当ててしまったため、あわや珍失点という状況になったのだが…。

この場面がサッカーファンの間では「ズデネク・ゼーマンの戦術を真似したのでは?」と大きな話題になった。

このキックオフが使われた時代とはルールが違うため、青森山田は後方に選手を置いておく必要もなく、さらに攻撃的なカスタムが加えられている。

イタリアで独特の超攻撃的戦術を掲げて指揮を執ったことで知られるゼーマン氏は、結果こそ不安定でありながらも、そのブレない姿勢をフォローする指導者は多い。

2013年には現在ブンデスリーガで首位を争うチームとなったRBライプツィヒが、3部リーグの舞台で同じようなキックオフを見せていた。

また、2015年には当時サンプドリアを率いていたシニシャ・ミハイロヴィッチ監督が同じようにハーフウェーへ選手を並べた形を使用した。

昨季はスイスのルガーノで監督を務めていたことで知られ、もうセリエAの第一線から離れたとも言えるゼーマン監督。今季はどこのクラブも率いていない。しかし、そのカルト的な人気は全世界中に広がっており、これからも彼のような指導をしたいと思うフォロワーは後を絶たないだろう。

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