髙橋 利樹

所属クラブ:浦和レッズ

選出理由:「昨季大ブレイクの本格派CFはJ1でも結果を残せるか」

J3から昇格1年目のシーズンで大躍進し、J1昇格まであと一歩に迫ったロアッソ熊本。リズミカルなパスワークとアグレッシブなプレスを両立させた“大木スタイル”のなか、河原創(現・サガン鳥栖)、杉山直宏(現・ガンバ大阪)とともにブレイクしたのが、本格派センターフォワードの髙橋利樹だ。

3トップの中央で起用され、182cmの長身を生かしたポストプレーで基準点となりつつ、ポゼッションの仕上げ役として機能。チームトップの14ゴールを挙げる活躍を見せ、シーズン終了後に浦和レッズへステップアップした。

昨季奪った14ゴールを振り返ると、もっとも多いのが利き足である右足でのゴール(計8得点/PK含む)で、次点がヘディングでのゴール(計5得点)。味方のクロスに合わせて決める形が半数を占め、エリア内での勝負強さが際立った。

また、前線からの精力的なプレスも武器だ。今季から指揮を執るマチェイ・スコルジャ監督は就任会見で「浦和レッズで私が変えたいと思っているポイントの一つに、ハイプレスを増やしたい、というところがあります。ボールを失ったらできるだけ早く取り返す、できれば相手のペナルティーエリアの近くで取り返す、ということをしたいと思います」(※クラブ公式サイトから引用)と語っており、戦術との相性はいいだろう。

前線のし烈なポジション争いを埼玉県出身の点取り屋が制する可能性は十分にある。