佐野 航大
所属クラブ:ファジアーノ岡山
選出理由:「中盤全域で機能するマルチロール界のニュースター」
クラブ史上最高のリーグ戦3位でフィニッシュするなど、充実のシーズンを過ごした昨季のファジアーノ岡山。フィジカルとハードワークを前面に押し出したソリッドなスタイルを構築した木山隆之監督が重用したのが、高卒ルーキーの佐野航大だった。
鳥取県の名門・米子北高から加入した佐野は、途中交代のカードとして序盤戦から起用され、シーズンが進むにつれて出場時間を増加させた。
インサイドハーフとボランチをメインとしつつ、両ウィングやトップ下でプレーし、指揮官が3バックを導入した後は左ウィングバックでも躍動。両サイドバックにも対応するなど、あらゆる役割をまっとうしてみせた。
まだ19歳ながら、まるでベテラン並みの戦術眼と対応力の高さには恐れ入る。
監督目線で考えると、複数ポジションに対応する選手がひとりいるだけで戦術の幅が広がるだろうし、選手起用にも柔軟性が出るだろう。実際、後半途中に左ウィングで投入されながら、その後の選手交代によってボランチへ移行した試合もあった。
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今季も引き続き様々なポジションで起用されるのか、それとも最適なポジションで固定して起用されるのか。2シーズン連続の上位進出を狙う岡山の戦いぶりとあわせて、ポリバレントな背番号22の起用法を注視するのも一興だろう。