川﨑 颯太

所属クラブ:京都サンガF.C.

選出理由:「新キャプテンに就任した攻守両用ボランチの更なる飛躍に期待」

歴史の新たな扉が開かれた。京都サンガは1月7日、川﨑颯太が新たに主将に就任することを発表。21歳での就任はクラブ最年少で、将来有望なボランチが重責を担うことになった。

山梨県出身の川﨑は、U-12およびU-15時代をヴァンフォーレ甲府の下部組織で過ごした。U-18から京都でプレーし、2020シーズンにトップチームに昇格。プロ1年目からリーグ戦16試合に出場すると、2年目からは主力に定着し、3年目の昨季は28試合に出場した。

4-3-3が採用されている京都では、アンカーを主戦場とする。ストロングポイントはボール奪取力で、鋭い読みを生かしたタックルでボールをかすめ取り、アタッカーの侵入を防ぐ。広範囲をカバーする豊富な運動量も売りで、前線への攻撃参加も魅力的だ。

攻守に貢献できる万能性、そして意外性のある攻め上がりを踏まえると、タイプ的には川辺駿(グラスホッパー)に近いだろうか。

パリ五輪を目指すU-22代表での活躍も期待されるが、ボランチはライバルが多い。前述した松木玖生をはじめ、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)、松岡大起(清水エスパルス)、田中聡(コルトライク)、山本理仁(ガンバ大阪)ら逸材が揃う。

持ち味のボール奪取力をいかんなく発揮し、大岩剛監督にアピールできるか。クラブでの活躍が更なる飛躍のカギを握るだろう。