セルティックで出場したCLでの停滞

セルティックは今季、ポステコグルー監督のもとで世界最高峰のUEFAチャンピオンズリーグに参戦した。

グループステージではレアル・マドリー、RBライプツィヒ、シャフタール・ドネツクと同居し、結果は2分4敗。マドリーとライプツィヒに連敗し、シャフタールとの2試合はともに引き分けに終わった。

内容は基本的にどの試合も変わらない。セルティックが開始からアップテンポなサッカーで相手に襲いかかるも、大事なところで精度を欠きなかなかゴールを奪えず。疲労により前半30分ごろから相手のペースとなり、後半はより難しい状況となる。

スコットランドを席巻したセルティック自慢の得点力は影を潜め、6試合でわずか4ゴールに終わっている。

古橋は途中出場した初戦のホームでのマドリー戦を除く5試合に先発。計361分に出場した。旗手怜央のシュートを押し込んでいればゴールとなった場面もあったが(結果は相手のオウンゴール)、決定的なチャンスを外してしまうことが多かった。

また、今月の日本代表ペルー戦のように得点機会以外の貢献度が低く、ゲームから消えがちであったことも事実としてある。その意味では、同じFWでもヤクマキスのほうがチャンスがない中でチームに対してできることが多かった。

古橋とヤクマキスがともに先発したホームのシャフタール戦(1-1)では、ヤクマキスが先制点を決めた一方、古橋はそのヤクマキスのスルーパスから迎えた決定機を阻まれてしまっている。

こうしたプレーを、当事者として目の前で見ていたのがポステコグルー監督だ。

トッテナムが戦うプレミアリーグには、セルティックにおけるスコットランド国内のような簡単なゲームは一つもない。プレミアで成功を収めるための補強として、移籍金が決して安くない古橋を選ぶ可能性はどれほどあるだろうか?

まとめ

厳しいことを書いてきたが、現在の欧州サッカーにおいて、プレミアリーグはやはり夢の舞台。そこに古橋が挑戦する姿を見たくないファンなどほとんどいないだろう。

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ポステコグルー監督の就任でトッテナムに目が行きがちだが、現在28歳の古橋にオファーを出すプレミアのクラブが現れるのであればそれは彼の実力が認められた証でもある。

代表戦が終わり、本格的に始まったマーケットで「吉報」が届く日を待ちたい。

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