今週は次々と各国のワールドカップメンバーが発表になった。ロナウジーニョ、トッティ、ファン・ニステルローイ、ベンゼマ、パトといった落選したスーパースターだけではなく、候補に上った全ての選手が歓喜と悲嘆にくれるのが、代表発表である。

今回、各国の発表を見ると、国ごと監督ごとの特色を強く感じた。23人の候補を先に発表した国、30人の代表候補を発表した国、国外組を招集後に国内組を招集した国、FIFAからの通達があるまで明らかにならなかった国。様々な招集方法と選考方法と公開方法があった様に感じている。

日本でも以前に起きた「落選する選手へのケア」という問題。今回も候補30人を提出しなければならないというルールの下、避けられない課題であった。日本やブラジルが採用した、「23人メンバー発表後に残る7人の発表する」という方法は良案の1つであった様に思われる。しかし、バックアップの7人の発表が同日に行われなかったのは残念だったと言わざるを得ない。メンバー落ちしてからのバックアップ入り。これではモチベーションを保つ事は難しいであろう。バックアップ7人を発表してからの23人発表という形もあったのではなかろうか。

イタリアの様に直前のトレーニングキャンプへの招集で、事実上の最終候補を発表した代表もある。トレーニングキャンプ後に加わったのは、コッパ・イタリアの試合があったローマの選手だけだ。

また、23人のメンバーをまだ発表していない国も多い。つまりこれから再度ふるいにかけるわけだ。30人枠に入る前に一度、そして、23人枠を選定する際に一度、選手達は大きなストレスと闘う事になるようだ。

以上を鑑みると、FIFAが30名のリストを公開する事に問題がある様な気がする。バックアップの7人はリストだけ受け取って公開しない、という手段もあったのではなかろうか。もちろん、「これが最良!」という策が見あたらないから、FIFAも各国も苦心しているのだが。

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