2010FIFAW杯グループF第1節のニュージーランド対スロバキアは、1-1の引き分けに終わったが、以下は、スロバキア代表のスターティングメンバーを個別に評価したものである。
■No.1 ヤーン・ムハ 【GK】 5.0
試合を通じてほとんど見せ場がなく、省エネでクリーンシートを記録するかに思われたが、後半ロスタイムにリードのヘディングでゴールネットを揺らされ失点。唯一の見せ場が、悲劇のシーンとなってしまった。
■No.3 マルティン・シュクルテル 【CB】 5.5
リヴァプールでプレイしている時よりも安定したプレイを見せられたのは、やはり、W杯という舞台が彼にエネルギーを与えたのか。しかし、終盤戦で防戦一方となり、ラインを上げられなかったことは悔やまれる。
■No.4 マレク・チェフ 【LB】 5.5
時折、スピードを活かしたオーバーラップあったものの、ほとんどの時間で守備に専念。持ち前の攻撃能力を出し切れなかった点はマイナス材料。
■No.5 ラドスラフ・ザバフニーク 【RB】 6.0
ヴィテクの先制点のきっかけとなる、右サイドでの攻撃参加は光ったが、こちらもマレク・チェフと同様にやや消極的なプレイに終わった印象。もっとボールに絡みたかった。
■No.6 ズデノ・シュトルバ 【DH】 6.5
ニュージーランドのコントロールタワー、サイモン・エリオットを潰しつつ、樹を見ては前線に攻め上がった。前半の苦しい時間帯でパスを展開できれば、より高い評価を与えられたか。
■No.7 ヴラディミール・ヴァイス 【RH】 6.5
「ボールを受けたら常に前へ!」という姿勢は、W杯という大舞台でもブレることはなかった。彼の切れ味鋭いドリブルは、イタリアやパラグアイの守備陣も苦しめるだろう。
■No.9 スタニスラフ・シェスターク 【FT】 6.5
W杯予選でのエースストライカーは、この日は、確かなボールコントロールと正確なキックでチャンスメイカーとして貢献。ヴィテクのゴールを演出するクロスボールも彼の右足から生まれたものだ。
■No.11 ロベルト・ヴィテク 【FT】 6.5
この試合が始まるまでは、クラブでの不調、代表でのゴールの少なさからFW陣の中では3番手と目されていたが、彼のパワフルなプレイスタイルはニュージランドの守備陣を苦しめ、スロバキア代表初のW杯での得点者に。
■No.17 マレク・ハムシーク 【CH】 6.0
本来の彼の実力を知る者からすれば、少し不満は残るだろうが、劣勢に立たされた時もチームを引っ張りつづけた。次戦以降は、ゴールにも期待。
■No.18 エリク・イェンドリシェク 【LH】 5.5
いつもの最前線ではなく、中盤の選手として出場。ヴァイスとポジションを入れ替えながら、中盤を活性化させた。だが、決定機を作るまでには至らず、対岸のヴァイスと比較すると不評。
■No.16 ヤーン・ジュリツァ 【CB】 6.5
スロバキアが、ニュージランドのロングボール攻撃に抵抗できたのは、彼の存在があってこそ。“オールホワイツ”の巨人たちを相手にエアバトルで対等に渡り合った。