世界王者であるイタリア代表を苦しめ、ニュージランドが1-1で引き分けたというニュースは、今大会が始まってから今日に至るまでの中で最大の衝撃だっただろう。“オールホワイツ”のキャプテンを務める、ライアン・ネルセンは、その試合で獅子奮迅の活躍を見せ、チームの“大金星”に大きく貢献したが、試合前のエピソードを交えつつ、さらなる先を見つめた。

「この代表チームの多くは、これまで世界のトップレベルと対戦したことがないメンバーばかりだ。クラブのほうでも、イタリア代表のようなワールドクラスと対戦する機会がないからね。だから、おれは、みんなが臆病になり、『ミスをしたくない』とか考えるようになることだけは何としても避けたかった。それで、試合前に若手達に言ったんだ。『お前らは名前で負けてるかもしれない。だけど、アスリートとしてあいつらより勝ってるぞ。あいつらよりも速いし、強い。そこは必ず発揮しよう!』ってね」
「おそらく、ニュージランド代表は、サッカーファンにとって、“2番目に応援するチーム”になったかもしれない。おれはそんな気がしているよ。シンデレラストーリーを見せているからね。でも、これで終わらせる気はない。シンデレラストーリーはまだまだ続くよ」

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