今冬を最後にポルトガルを去り、生まれ故郷であるブラジルに帰ることが決まったポルトガル代表FWリエジソン。スポルティング・リスボンには2003年から7シーズン半に渡ってプレーし、通算116ゴールをあげ、クラブ最多得点者の記録も達成している。2009年にはポルトガルの国籍を取得し、ワールドカップ予選で苦しんでいた代表チームの救世主となり、予選突破に大きく貢献した。
ファンに愛された遅咲きのストライカーは、2月4日に行われたナヴァル戦がスポルティングでの最後の試合となった。33分に先制点をあげると、試合終了間際にもネットを揺らし、土壇場で同点に追いつく大きなゴールをあげた。
今季は得点に恵まれず苦しんでいたリエジソン。しかしポルトガル最後の試合で2得点という大きな置き土産を残していった。試合終了後には盛大なセレモニーが開催され、会場に集まったサポーターが別れを惜しんだ。
「何も言葉が浮かばないよ。お別れするのはとても悲しいけど、前向きに行かなければね。僕はいつもチームに最高の利益を与えようとしてきた。でもこれも人生だ」
「決してチームを去るベストなタイミングとは言えないよ。でも機会は巡ってきた。家族がブラジルに戻れるということが選択に大きく影響した」
(筆:Qoly編集部 K)