第28節を終えてセリエAで5位につけ、好調を維持しているウディネーゼ。ディ・ナターレと並び、その立役者となっているのがアレクシス・サンチェスだ。このチリ人のタレントにはマンチェスター・ユナイテッドやインテルといったビッグクラブが興味を示しており、シーズン終了後の移籍が確実視されている。当然、サンチェスの放出は戦力的に大きな打撃となるが、ビッグクラブに選手を引き抜かれるのはプロヴィンチャの宿命。そこでウディネーゼはサンチェスを引き抜かれた場合に備え、新たな才能の獲得に動き出しているようだ。
まずは北欧スウェーデンから、ダニエル・ラーション(Daniel Larsson)とヨハン・ダーリン(Johan Dahlin)。共にマルメに所属するスウェーデン代表選手で、2010年の国内リーグ優勝に貢献。前者は攻撃のオプションとして、後者はハンダノヴィッチの控えとして獲得を画策している。
そして、南米からはウニベルシタリオ所属のペルー人ラウール・ルイディアス(Raul Ruidiaz)。身長170cm前後の小柄なアタッカーで敏捷性とテクニックに優れるタイプ。そして最後に、サンチェスと同郷でアウダックス・イタリアーノ所属のブライアン・カラスコ(Bryan Carrasco)。この選手は2011年U-20南米選手権に出場し3ゴールをマーク、そのアグレッシブなプレースタイルから「チーター」、「チリのマイコン」との異名をとる攻撃的サイドバックだ。既にレアル・マドリーやバルセロナも興味を示していると報じれらており、ポテンシャルの高さは間違いないだろう。ちなみにカラスコは上記の大会で、相手選手の手を掴み自分の顔へ当てさせ倒れるという、自作自演が話題にもなった。
隠れた逸材の発掘を得意とするウディネーゼが目を付けた4選手の才能が本物かどうか、今後の移籍の動向と共に彼らのプレーにも注目だ。