aclチャンピオンズリーグ
名古屋グランパス 1 - 1 FCソウル
永井
14'
61'
ハ・テギュン
Nagoya Grampus, FC Seoul
水原三星 1 - 1 鹿島アントラーズ
ヨム・ギフン
67'
71'
中田
Suwon Samsung, Kashima Antlers

久々の公式戦を戦うこととなった鹿島アントラーズが、敵地で勝ち点1をもぎ取った。状況を考えれば決して悪い結果とは言えないだろう。

序盤は水原の守備に苦戦。ある程度の位置でコンパクトな布陣を形成して待ち構えてコンタクトプレーを仕掛けられ、サイドバックやボランチが上がった後の隙を突かれる場面が頻発。良い立ち上がりとは言えなかった。しかし高い最終ラインの位置を見てシンプルに裏を狙うことによってチャンスを作り、徐々に相手を間延びさせてスペースを創出。前半の終わり頃には中盤を支配することが可能となった。

後半も3バックにして攻撃的にプレーしてきた水原に押される立ち上がり。その結果67分にロングスローから失点してしまったが、68分に本山を投入してワントップに変更し、相手の3バックのマークを攪乱、さらに71分にコーナーキックから中田がゴールを決めて食らいついた。

水原はこの後再び4バックに戻したが、ポジションを変更しすぎたためが中盤と最終ラインの連携が断絶。鹿島はその隙を突いて終盤はスペースを利用できる場面が再び増加したが、チャンスを生かせなかった。

エステグラル 4 - 2 パフタコール
ハワル・モハメド
マジディ
セイド・サレヒ
ボルハニ
12'
23'
57'
90+3'
4'
90'


サヴィッチ
シホフ


Esteghlal, Pakhtakor

試合が開始してまもない前半4分、いきなりパフタコールが先制点を奪取する。サヴィッチが放ったミドルシュートがディフェンダーに当たり、ゴールが変わって絶妙なループシュートに。幸先の良いスタートを切った。

しかし、経験に勝るエステグラルが反撃を開始。アル・ナスルやアル・サッドが苦しんだパフタコールのプレスを、冷静で速いパス回しと、前に上がってきた隙を突くロングボールとマジディの飛び出しを生かして打破した。

そして12分にジュラエフがバックパスを手で扱ったことから得た間接FKをハワル・モハメドが決めて同点に。さらに23分にロングボール一発でマジディが飛び出し、追加点を奪取。逆転を果たした。

前半の終了間際には、戦術の核となっていたマジディが負傷でプレー続行不可能となり、ロングボールでスペースを利用するオプションが失われた。そのため一旦は試合の流れを手放したが、後半は修正を加えた。マジディがいない分ボルハニが前線に残り、攻撃力を維持したのである。

もちろん守備面ではガタガタになったが、パフタコールの決定力不足に助けられ、90分に1点を返されたのみで抑えた。逆に攻撃では57分に交代出場のセイド・サレヒがヘディングを決め、さらにロスタイムにカウンターからボルハニが追加点を奪取。結果的には守備にリスクを背負ってでも攻撃力を残した選択が吉と出た。

アル・ラーヤン 1 - 3 ゾブ・アハン
アル・マリ


13'


10'
24'
72'
ハラトバリ
イゴール
ハダディファル
Al-Rayyan, Zob Ahan

グループ首位に立っていた昨年のファイナリスト、ゾブ・アハンがアウェイでアル・ラーヤンを一蹴。セットプレーから失点はしたものの、終始消耗を抑えて戦いながらも優勢を保っての完勝であった。

そうなった原因はアル・ラーヤンの不甲斐なさに尽きる。前半は特に酷いものだった。サポートのサの字すらない個人技頼みの攻撃。スピードが全く感じられないテンポが遅いパス回し。さらに全くボールホルダーに寄せようとしない甘いプレッシャー。1点取れたことが奇跡だと思える出来だった。

後半はややボールを奪う意識が高くなり、寄せが厳しくなった。ただ、反撃の機会が生まれてきた矢先の59分に、後方から倒されたことに激高したイタマールがハダディファルを踏みつけ、退場処分となってしまう。

元々個人技頼みだったアル・ラーヤンにとって一人少なくなったこと自体は大して試合内容に影響は与えなかったが、72分にはお返しとばかりにハダディファルに強烈なミドルシュートを決められてしまう。また若いチームは何かあるごとにやる気を失い、安定しない出来に終始した。

(筆:Qoly編集部 K)

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