2011年4月17日(日) - エスタディオ・ド・ドラガォン(ポルト)
Porto
3
1-1
2-1
2
Sporting CP
ファルカオ
ファルカオ
ヴァウテル
26'
50'
87'
得点者
11'
88'

アンドレ・サントス
マティアス・フェルナンデス



既にリーグ優勝が決まっているポルトに対して、今シーズンも苦しい戦いが続いたスポルティングは一矢報いるために立ち向かったが、力及ばず敗れた。

立ち上がりは決して悪くはなかった。ポルトの強みである両ウイングのカットインを多人数のマークで封じ、ボールを奪ってカウンターを仕掛けるプレーは効果を見せていた。

その結果、11分という早い時間帯に先制点を奪取することに成功。マティアス・フェルナンデスがボール奪取してクロスを入れ、弾かれたところをもう一度プレスし奪い返す。繋がれたボールをアンドレ・サントスが叩くと、マティアス・フェルナンデスに当たってコースが変わり、ゴールの中へと吸い込まれていった。

幸先の良い立ち上がりを見せたスポルティング。しかしこの後、徐々に劣勢となっていく。鍵はウイングを注意しすぎたことによるマークのズレであった。

ヴァレラのドリブルの仕掛けを警戒し、必ず多人数で抑えようとしていた右サイド。ところが、そのためにヴァレラが少しでもキープするとアルバロ・ペレイラが完全にフリーでオーバーラップしてくるのだ。そして精度の高いクロスボールが入ってくる。逆サイドのフッキは周りを使えず、セレーノはクロスが得意ではないので怖さはなかったが、右から徹底的に崩される羽目になった。

そして26分、その形通りにヴァレラのキープからアルバロ・ペレイラのアーリークロスが導かれ、ファーでファルカオがヘディング。これがネットを揺らし、試合は振り出しに戻された。さらに後半に入って5分、ショートコーナーからジョアン・モウティーニョの突破を許し、入ってきたクロスをファルカオに合わせられて失点。逆転を許した。さらに87分にバイタルエリアでクロスを受けたルーベン・ミカエルからのパスでヴァウテルに抜け出され、3つめの失点を重ねてしまう。

その後まもなく、ジャロの突破からこぼれたボールをマティアス・フェルナンデスがゴールに決め、1点を返すことに成功する。しかしゲームをひっくり返せるほどの反撃は見せられなかった。ルイ・パトリシオの鬼気迫る好セーブの連発や先制点を生かせず、スコア以上の力の差も見せつけられた敗北であった。

(筆:Qoly編集部 K)


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