aclチャンピオンズリーグ
鹿島アントラーズ 1 - 1 水原三星
田代
55'
48'
ヨム・ギフン
Kashima Antlers, Suwon Samsung
FCソウル 0 - 2 名古屋グランパス




26'
82'
金崎
永井
FC Seoul, Nagoya Grampus

名古屋が強敵FCソウルとのアウェイ戦で嬉しい勝利を挙げた。この後の試合でアル・アインが杭州に勝利したため、グループFはこれで4チームが勝ち点4で並ぶ大混戦となった。

立ち上がりは非常にバランスの良いプレーだった。アル・アイン戦と比べてウイングの守備参加が早く、サイドバックを孤立させず、コンパクトにチーム全体で守備をする意識があった。そのためボールは支配されたが、完全に崩される可能性があるようなピンチは見られなかった。そして26分、吉田のスルーパスに小川が飛び出してシュートを放ち、こぼれ球を金崎が押し込んで先制を果たす。

しかしこの後、徐々に名古屋はバランスを崩していった。カウンターを狙うためかウイングの戻りが遅れるようになり、中盤にスペースが目立ち始めた。さらに後半になると、ソウルはサイドバックが中盤を追い越さなくなり、吉田と金崎を前線に引きつけていた。そして攻撃時にはボランチがサイドに開くことによって、名古屋のサイドバック周辺で数的優位を生み出していく。69分にはジェパロフが左に出たことでこの傾向は弱くはなったが、その分サイドバックも上がって攻撃の厚みを増やしてきた。DF陣が体を張ってダムヤノヴィッチ、モリナを抑えて失点は逃れたが、ピンチが続く苦しい展開。

だが82分、攻勢に出ていたソウルに大きなミスが出た。キム・デファンがサイドからキーパーに軽率なバックパスを送ったのである。それを狙っていた永井がすかさずカットし、キーパーを抜いてゴールに蹴り込んだ。

アウェイでの戦いらしく苦しみはしたものの、結果的には0-2とシャットアウトで勝利を飾ることに成功した。

パフタコール 2 - 1 エステグラル
アンドレーエフ
クリメツ
28'
88'
45+1'

ボルハニ

Pakhtakor, Esteghlal

パフタコールが4-2と敗北した前節の雪辱を果たした。試合内容としては前節と同じく苦しい展開となったが、珍しく高い決定力を発揮して少ないチャンスを確実にものにした。また、ウズベキスタン代表GKジュラエフに代わって先発した弱冠19歳のリプキンが好プレーを連発し、勝利に導いた。

得意のハイプレスは前節以上に早く破られた。最初は試みたものの、10分もするとエステグラルに完全にボールを支配され、チーム全体が高い位置を保てなくなった。ただ、そこで引いて耐えてカウンターを狙う形にシフトしたことが幸運を導いた。

28分、右サイドに飛び出したアジゾフがクロスを放り込むと、ファーで余ったアンドレーエフがボレー。DFに当たって弾かれたところを自ら背を向けたまま強引にシュートに持ち込むと、これが右ポストに当たってゴールに吸い込まれるという美しい得点になった。

前半のロスタイムに一旦は追いつかれたものの、後半の終盤に再びリードを奪う。きっかけはサヴィッチを抱え込んだオムランザデーに2枚目の警告が提示され、退場となったことだ。これで集中力を失ったエステグラルは、セットプレーの守備が崩壊。ぽっかりとフリーになったクリメツがヘディングを決め、決勝点をあげた。

ゾブ・アハン 1 - 0 アル・ラーヤン
ファルハディ
21'


Zob Ahan, Al-Rayyan

今大会不甲斐ない試合が続いているアル・ラーヤン。今日はやや目立った改善が見られたものの、チーム全体の安定感を高めるまでの力はなかった。

守備では各人のボールを奪う意識が格段に向上。攻撃でもパスコースを作るサポートや追い越しが見られた。しかし反面最終ラインがズルズルと下がってしまう癖が残っていた。サイドを何度も押し下げられ、ゾブ・アハンの攻撃を受けた。下がること自体は相手も間延びさせてやろうという意図的な狙いなのかもしれないが、結果としては自分ばかり下がって中盤に広大なスペースを作っており、サイドでの守備でも後れを取っていた。

そんな相手に対して、ゾブ・アハンは試合のペースを握った。前節とは違い時折カウンターやフリーキックでピンチも迎えたが、守護神ゴルダンがシャットアウト。

21分にゾブ・アハンは先制点を奪取。長いボールでマヒニが左サイドの裏に飛び出し、マイナス方向に折り返しのパスを送る。それを受けたファルハディが左足を振り抜いてゴールに決めた。その後もいくつかの決定機を作り出し、追加点こそあげられなかったものの、確実に勝利をものにした。

アル・ナスル 1 - 1 アル・サッド
ケイタ(OG)
75'
36'
ケイタ
Al-Nassr, Al-Sadd

グループBの首位争いとなった試合は1-1の引き分けで終了。プレーオフから勝ち上がってきたアル・サッドが4試合で2勝2分けと好成績を収め、首位を堅持した。

そのアル・サッドは前半の10分あたりからハーフタイムまで試合のペースを握った。選手同士の距離を出来るだけ離し、ワイドに配置して相手の布陣を引き延ばして、個人の突破力で打開を図る攻撃。組み立てらしきものはほとんどないものの、サイドから執拗に仕掛けて攻撃を作り上げた。

そして36分に先制点を奪取する。ロングボールをユースフ・アハメドが落とし、レアンドロが受けて左へ展開。動き直したユースフ・アハメドがクロスに持ち込み、レアンドロが飛び込んで触れなかったことが囮となりキーパーがファンブル。その隙を見逃さず、ケイタがゴールに押し込んだ。

そして後半は逆にアル・ナスルのペースに。前半は本来ボランチのアバスを右に入れてアル・サッドのストロングサイドを抑え、スレイマニが上がって左から攻撃というシステムだったが、これが大失敗。しかもアル・ムトワが前半終了間際に負傷し、フィゲロアとの交代を余儀なくされてしまう。

そこで後半開始と共にハムードを投入し、フィゲロアを右サイドに、アバスをボランチに下げ、ペトレをCB、ハウサウィを右SBと配置を大きく変更。これがアル・ナスル本来の速くて広いパス回し、スピードを生かした仕掛けを復活させた。立て続けに決定的なチャンスを生み出し、75分にスレイマニのFKからケイタのオウンゴールを誘い同点に追いついた。

なお、前半終了間際にレアンドロがスレイマニに唾を吐きかけていた場面が映像に映っており、後日何らかのペナルティが科せられるかもしれない。

(筆:Qoly編集部 K)

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手