2011年6月22日(火) - リライアント・スタジアム(テキサス)
USA
1
0-0
1-0
0
Panama
デンプシー
76'
得点者


ハイレベルに組織された両国の緊張感溢れる戦いはゴールの遠い展開となったが、終盤にあげたデンプシーの1点を守り切ったアメリカが決勝進出を決めた。

ジャマイカ戦でハムストリングを痛めたアルティドールが全治4-6週間と診断され、アグデロの1トップで臨んだアメリカ。前半はジャマイカ戦での勝利の勢いそのままに、コンパクトな守備から味方のサポートまでリズム良く試合のペースを掴んだが、パナマの守備網を切り崩すには至らず、後半はむしろ守勢に。その苦しい状況のなか、後半から投入されたドノヴァンのクロスをデンプシーが押し込んで先制し、これが決勝点に。ここ一番で頼りになるのはやはり、長年チームを引っ張ってきたこの2人だった。

ボブ・ブラッドリー監督(アメリカ)

「本当に困難な試合でした。前半は我々がかなり良いリズムでボールをコントロールしたが、後半はパナマが非常にタイトで優れていたために難しくなった。しかし我々の守備は強固であり、素晴らしいゴールにより勝利することが出来ました」

エースのブラス・ペレスを出場停止で欠きながらも、調和のとれた組織的な守備でアメリカを制御し、後半はやや押し気味に試合を進めていたパナマ。しかし、一瞬の隙を付かれて失点し、残り時間のパワープレー攻勢も幾度となくアメリカに跳ね返された。試合のクオリティでは歴史的な勝利を収めたグループ第2節でのアメリカ戦を上回るものだったが、結果的には決定力のあるブラス・ペレスの不在が響き、2005年から4大会続けて決勝トーナメントでアメリカに屈した。

フリオ・セサル・デリー・バルデス監督(パナマ)

「試合は私が望んでいたものよりも優れたものでした。私たちは成長し続けており、誇りを感じながら大会を去ります。伝統的なサッカー大国との距離は縮まっている。パナマは非常に競争力のあるレベルを示しました。それはワールドカップ予選に向け、非常に重要なことだと思います」

(筆:Qoly編集部 H)

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