2011年7月10日(日) - エスタディオ・アステカ(メキシコシティ)
Uruguay
0
0-1
0-1
2
Mexico




得点者
31'
90+2'
バスケス
カシージャス


地元で戦うメキシコがウルグアイを破り、3大会振りのチャンピオンに輝いた。アステカ・スタジアムの雰囲気に呑まれ序盤はやや堅いプレーが目立ったものの、チャンスを生かしてペースを掴み、終盤にカウンターからとどめを刺した。

立ち上がりはお互いに堅い展開。それをよしとしていたのはウルグアイである。今までとは違って4-2-3-1を使用し、エスペリクエタとエスカミジャに対してメンデスを対峙させ、縦パスのコースを切り、メキシコの前線を生かさせないという狙いがあった。

ただ、ウルグアイは反面攻撃ではあまり良い方向に効果を現していなかった。彼らの攻撃面での強みは、シンプルなボールを収められる、高さも足元もある2トップ。だからこそ堅守速攻が生きるのだが、今日はアギーレの1トップであったため長いボールが簡単に通らない。チャンスは作っていたが、ペースを握っていたとは言いがたい。さらに序盤でキーパーとの接触でアギーレがプレー続行不可能になった。

そこで試合の流れをものにしたのがメキシコ。31分、左CKが流れてきたボールを、右サイドでエスカミジャが受けて再びクロス。それをファーでフィエロが折り返し、中央でフリーになったバスケスがシュート。緊張の中で貴重な先制点を奪取した。

メンデスの守備意識が低くなると共にメキシコの攻撃も効果を発揮し出す。フィエロやブエノにボールが入るパターンが多くなり、ゴールに迫る場面が増えた。前に収まれば機動力で勝る選手たちがDFラインを破り、チャンスを量産できた。

なかなか得点を追加することは出来なかったものの、最後にようやくセットプレーを防いだ後のカウンターから追加点。シルバのクリアをグラシアが拾って繋ぎ、ゴンサレスが持ち上がってスルーパス。スペースに飛び出したカシージャスが冷静に流し込んで得点を追加。試合を決めた。

唯一開幕から7戦連続で勝利を挙げたメキシコ。何よりも優れていたのはコンディショニングの良さだった。欧州勢が軒並みバランスを崩していく中で、メンバーを大きく変えず、やり方も変えることなく最後まで戦うことが出来たのが勝因と言えよう。


(筆:Qoly編集部 K)

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