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2011年9月23日(金) - エスタディオ・ド・ドラガォン(ポルト)
Porto
2
1-0
1-2
2
Benfica
クレーベル
オタメンディ
37'
51'
得点者
47'
82'
カルドーソ
ガイタン


今シーズン6節目にして早くも「ポルトガルダービー」を迎えた。ミッドウィークにCL、ELを控えているため、当初は25日の予定であったが金曜日に開催が早められた。前半はポルトが支配するも、後半はベンフィカが反撃。互いに一歩も引かず2-2のドローという結果に終わった。

上述のように前半はポルトが支配。前線のボールキープ力を生かした仕掛け、空けられたスペースにサポートに入る動きで攻撃を組み立てる、「いつものサッカー」をやり通した。そして37分、左サイドからのグアリンのフリーキックをニアでクレーベルがヘッド。ゴール右隅に流し込んで先制点を奪った。

ポルトとは逆に、ベンフィカはアウェイと言うこともあってか「いつもと違うこと」をやっていた。アイマールがフェルナンドを引きつけて動かし、カルドーソが左に流れてボールを収めて、それを基点にノリートを絡めて攻めという狙いだ。サイドバックがあまり攻撃的になれない状況を予想し、前線だけでどうにかボールを保持したいという戦術だったのだろう。

しかし結果的には得点源のカルドーソがゴール前から離れてしまった上にノリートのスペースを潰してしまった。アイマールが当初から非常に精力的で、サイドバックも押し込まれつつも攻守に絡もうとしていたが、ベンフィカの攻撃はなかなかスピードアップしなかった。

だが後半になるとベンフィカはようやく息を吹き返し始めた。カルドーソを中央に移し、アイマールとの縦の関係を意識。左サイドはノリートに使わせて、アイマールにも積極的に入れていく。再開直後にはこの試合初めてとなる波状攻撃を成功させた。左サイドでのコンビネーションでペナルティエリアに進入し、ノリートの折り返しをカルドーソが飛び出して受けて、エウトンを抜いてゴール。同点に追いついた。

その直後にショートコーナーからオタメンディのゴールを許して再び突き放されるも、試合の内容は徐々に向上。69分、アイマールとノリートを下げてブルーノ・セーザル、サビオラを投入した采配も当たった。

2列目の布陣は左にガイタン、中にサビオラ、右にブルーノ・セーザル。ガイタンは左でサイドを使い、ブルーノ・セーザルとサビオラは代わる代わる中に入ってフェルナンドを攪乱。どちらかがボールを収めてカルドーソ、ガイタンを使っていくという戦術に変更された。そして82分、サビオラが出したパスにガイタンが飛び出して2点目。采配がずばり的中、試合を振り出しに戻してドローに持ち込んだ。

ベンフィカが悔やまれるのは、前半に相手をリスペクトしすぎたことだ。アイマールはフェルナンドを引きつける役割であったが、マークされていてもボールを収められたし、運動量も豊富で外す動きも出来ていた。要するに基点はアイマールでよかったのだ。なのにカルドーソが基点になろうとゴール前から離れ、それがノリートを消してしまっていた。もったいない45分であったと言えまいか。



(筆:Qoly編集部 K)

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