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新シーズンのプレミアリーグが開幕してから数カ月が経過したが、出場機会を得ることに苦心するプレーヤーたちは決断の時を迎えている。

「このままチームに残り続けるべきか・・・」、「新たなクラブを探すべきか・・・、そして、クラブはその気持ちを尊重してくれるのか・・・」。

この度、サッカーファンからの人気も高いブログ『Who Ate all the Pies』では「1月にローン移籍をするべき選手」を10名が挙げられていたが、意訳してまとめてみた。

カルロス・テベス(マンチェスター・シティ→ミラン、PSG?)

昨シーズンのプレミアリーグ得点王がこのような状況に陥ることを誰が予想できただろう。自身の過ちがあったとはいえ、「エース」から「クラブのお荷物」へと降格した彼はどん底の時間を過ごしている。ミランが救いの手を差し伸べているようだが、シティはローン移籍に否定的であり、彼の将来は未だに不透明のままだ。ミランへの移籍が暗礁に乗り上げたところを完全移籍での獲得を目論むPSGがかっさらう可能性も。

ジャーメイン・デフォー(トッテナム→ニューカッスル、エヴァートン、QPR?)

22試合でわずか4得点しか上げられず、一気にステータスを落としたデフォーだが、今季はここまで6得点と復調の兆しを見せている。だが、実際はレギュラーが確約されているわけではなく、トッテナムのシステム上、ファン・デル・ファールトと代わる代わる出場している状況だ。レギュラーの立場を約束できるであろうエヴァートンやQPRからも声が掛かっていると言われているが、果たして・・・。

セバティアン・コテアテス(リヴァプール→イングランド2部?)

リヴァプールに加入してから半年も経っていない若者にローン移籍を勧めるのは酷かもしれないが、彼の将来性を考えれば、チームを変えることも検討してもいいかもしれない。このポジションには、イングランド代表DFグレン・ジョンソンだけではなく、ダニー・ウィルソン、ジョン・フラナガン、マーティン・ケリーなど、実力、潜在能力を持った選手がひしめいており、当然ながらコンスタントな出場を望むことは期待できない。実戦経験を積むことでどんどん伸びる年齢であり、下部リーグを含め、出場機会を得るためにクラブを変えてみてはどうだろうか。

フローラン・マルダ(チェルシー→バイエルン、アーセナル、ユヴェントス?)

2010/11シーズンはチェルシーにおいてMVP級の活躍を見せたが、今季、彼が置かれてる立場はベンチ要員だ。4-3-3システムの中で彼が最も活きるポジションであろう左のウィングにはフアン・マタが君臨しており、途中出場、もしくは、マタが欠場した時にしかプレーする機会を得られていない。もはや、全盛期ではないかもしれないが、まだまだ一線級の働きを見せられることは昨季に証明しており、彼の力を欲するクラブはいくつもあるだろう。

セバスティアン・スキラーチ(アーセナル→エスパニョール、セビージャ、アンジ?)

チームを支えた時期はたしかにあったが、それは怪我人が溢れ、ディフェンダーの頭数自体も不足していた昨季までの話だ。ペア・メルテザッカーなどが加入したこともあり、現在の彼の立場は5番手のセンターバック。若手の追随もあり、もはや、彼の選択肢はアーセナルを離れることしか残されていないのかもしれない。

ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド→ミラン、マンチェスター・シティ、ハンブルガーSV?)

18歳のフランス出身ミッドフィルダーは、今季、12月1日に行われたカーリングカップでプレー機会を与えられたが、サー・アレックスに強烈な印象を与えるには至らなかった。昨季と同じようにリザーブリーグでアピールをし続ける方法もあるが、彼の豊かな将来性を考えれば、必要なのは違う舞台ではないだろうか。

ジョシュ・マッケクラン(チェルシー→スウォンジー、ボルトン?)

イギリス人でも発音に困る珍しい名前を背負う彼はチェルシーの前監督カルロ・アンチェロッティに見込まれ、昨季は大きな関心を集めたが、今季は一度の途中出場のみ。ヴィラス=ボアスの目には魅力的な選手にそこまで映っていないのだろうか?卓越したサッカーIQ、パスセンス、得点力など、あらゆる能力を兼ね備え、ユース時代には「弱点のないパーフェクトな逸材」と称された彼をチームの一員に加えたいと考えるクラブは決して少なくないはず。噂に上がっているスウォンジーやボルトンのようにパスサッカーを信奉する集団で才能を伸ばしていって欲しいところだ。

エマヌエル・フリンポング(アーセナル→スウォンジー、ノリッジ、ウォルヴァーハンプトン?)

シーズン序盤戦こそスターティングメンバーに大抜擢されたが、以降はベンチ入り、もしくは、運が良ければ途中出場という状況。カップ戦などでは試されたこともあるが、アーセナルが早々とカーリングカップで敗退してしまったこともあり、今後、そのコンペティションで出場機会を期待することはできない。「彼のローン移籍が可能ならば、目指したい」と意気込みを見せる、ウォルヴァーハンプトンのミック・マッカーシー監督の手腕に将来を委ねてみてはどうだろう?

ロメル・ルカク(チェルシー→エヴァートン、ビジャレアル、マラガ?)

たとえニコラ・アネルカが中国、またはアラブの国へ飛び立っても彼の境遇が変わることはないはずだ。この夏にはストークへローンアウトするチャンスもあったようだが、プレミアリーグの(移籍が決定した移籍市場期間内でさらにローン移籍することを認めてない)ルールによって破綻。ベンチ入りもままならない試合があることを考えると、冬の移籍市場で新たな好機を見出すしかないだろう。

アダム・ジョンソン(マンチェスター・シティ→リヴァプール、アストン・ヴィラ、サンダーランド?)

イングランド代表監督ファビオ・カペッロからベタ惚れされた逸材もシティが講じる補強戦略に大きな被害を受けたようだ。昨季はリーグ戦31試合に出場を果たしたが、今季はダビド・シルバ、サミア・ナスリの加入もあり、苦戦は必至。ここまで10試合(そのうち途中出場6試合)に起用され、4得点と結果は残しているが、ロベルト・マンチーニの頭の中には彼をレギュラーに固定する案はないだろう。来年に開催されるEURO2012のイングランド代表メンバーに入るためにも、常時プレーできるクラブを探すべきだ。

(筆:Qoly編集部 T)

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