12月21日、カタールサッカー協会は代表監督を務めていたセバスティアン・ラザローニを解任したと発表した。
ラザローニ監督はブラジル出身の61歳。1989年からブラジル代表チームの指揮を執ったことで知られる。2001年からは日本の横浜マリノスを指揮し、2002年のナビスコカップで優勝した経験もある。
彼がカタール代表監督に就任したのはわずか4ヶ月前の2011年8月。7月に行われたワールドカップアジア2次予選で、突破は決めたもののベトナムに敗れるという失態を犯したミロヴァン・ライェヴァッツが更迭された。その後を継ぐ形で、ワールドカップアジア3次予選に望むための指揮官として招聘された。
当の3次予選では比較的結果は残せている。5試合を終えてグループ2位に付けており、3位のバーレーンとは勝ち点差が3。しかし得失点では9という大差が付いており、最終戦でイランに大敗しなければ4次予選進出は間違いない。
しかし、今月地元ドーハで行われたアラブ・ゲームスでの結果が解任に結びついたようだ。初戦となった10日のバーレーン戦では2点を先行しながらも終盤に追いつかれてしまい引き分け。16日のイラク戦でも得点を奪うことが出来ず、2連続ドローで決勝トーナメント進出を逃した。
カタール国内の批評家は「正しく相手を分析できていなかったようだ。彼の戦術的変更、選手交代は全て間違っていた。バーレーンは容易に進めることが出来た」と痛烈に批判を加えていた。
現在のところ後任は未定であるが、カタール協会はアル・サッドを指揮して先日のクラブ・ワールドカップに出場したウルグアイ人指揮官ホルヘ・フォサッティを第一候補として考えているようだ。
(筆:Qoly編集部 K)