2012年1月21日(土) - エスタディオ・バタ(バタ)

ダークホースの一角ザンビアが、今大会優勝候補と謳われたセネガルに金星を収めた。内容としても前半はほぼ100%支配したと言えるもので、仕上がりの良さを感じさせた。

前回大会と同じエルヴ・ルナール監督に率いられているザンビアは、組織的なカウンター戦術で序盤からペースを握った。アフリカ諸国にありがちな怠慢プレーが少なく、コンパクトな守備。そしてマユカのポストのうまさ、カトンゴ、カラバのスピードを生かしたシンプルな攻め。

個人の能力ではセネガルに敵いようもなかったが、前半はほとんど危ない場面はないといえるほどに圧倒した。そして13分にセットプレーからのマークミスを利用してマユカのヘディングで先制し、その7分後にもカトンゴのスルーパスからカラバが裏に抜け出して追加点。早々に2点のリードを奪って見せた。

後半は守りに入りすぎ、ディフェンダーがドリブル突破について行けずに崩されかかる場面が多く見られたが、人数をかけてブロック。74分には一度ゴールをこじ開けられてしまったが、幸運にも恵まれてリードを守りきった。

セネガルは今大会の予選を無敗で突破し、前評判は高かった。しかしこの試合の入り方は最悪と言ってもいい内容であった。中盤の守備意識が低く、ボールを奪われたときには全く準備が出来ていない。ラインが下がれば広大なスペースが出来、ラインを上げれば良いようにギャップを突かれてスルーパスを通される。

かといって攻撃が良いとも言えなかった。前線に人数は溜まるが溜まっただけで、サポートの動きやサイドチェンジもなく、スペースを使うような攻めは乏しい。信じられないようなパスミスでピンチを招くことも頻繁にあり、予選で好調だったという結果を疑うほどの内容であった。

大会前に紆余曲折の末昇給を勝ち取ったアラン・トラオレ監督であるが、もしグループリーグで敗退するようなことがあればワールドカップ予選の指揮は任されまい。

(筆:Qoly編集部 K)

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