ユヴェントスはもちろんのこと、イタリアサッカー史上に残る伝説的なプレーヤーと言っても過言ではない、アレッサンドロ・デル・ピエロが奇跡を起こした。なんと彼の“声”が昏睡状態に陥っていた12歳の少女の目を覚まさしたのである。

話は遡り、先月22日に行われたユヴェントス対アタランタ戦でのこと。ユヴェンティーノであるジェイドはいつものように試合を見ていたが、急病を発症して、昏睡状態に。すぐにコゼンツァにある病院に運ばれ、救急処置が施されたが、意識が回復する兆しはなく、彼女の両親は、すがるような気持ちである男に病室からビデオと音声で願いをあてた。

「娘はあなたの大ファンなんです。どうか眠りから覚めない娘のためにメッセージを頂けないでしょうか?」

その受け取り主は、そう、生死の境を彷徨う少女が愛してやまなかったアイドル、デル・ピエロであった。彼はチャリティーを通じて連絡を受けると、すぐにその話を快諾。ジェイドのために激励メッセージを送った。

「こんちにちは、ジェイド。アレッサンドロ・デル・ピエロです。君が眠りから目覚め、僕らのゲームを出来るだけ早く、そしてたくさん見られるように願っています」

そして、奇跡が起こる。彼女を担当していた看護師がその声が記録されたテープを日課のように病室で流すと、何か不思議なパワーがジェイドの身に宿ったのか、先日、遂に15日ぶりに目を覚ましたのである。

「奇跡です!この回復は本当に信じられません。何と言葉で説明したらいいのかわかりませんが、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。懸命に対応してくださったドクターや娘を見守ってくれた全ての方々、そして、デル・ピエロから頂いた最高の愛に感謝したいです」

このまるで映画のようなストーリーを体験したジェイドの両親は、現地メディアのインタビューに対して驚きと涙で語ったようだが、一人のジョカトーレと一人の少女が起こした奇跡は後世にも語り継がれていくだろう。

(筆:Qoly編集部 T)

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