ベルギーで痛ましいアクシデント発生

ジュピラー・リーグ第26節、クルブ・ブルッヘ対コルトライク戦で非常に痛ましいアクシデントが起こってしまった。 ブルッヘの2点リードで迎えた前半40分過ぎ、元スウェーデン代表左SBフレデリック・ステンマンが左サイドを駆け上がろうとしたのだが・・・。

苦痛に悶え苦しむステンマンはチームスタッフに担がれてピッチから退場し、ドレッシングルームで応急処置を施された後、アントワープにある病院へと搬送された。 検査の結果、右足アキレス腱の断裂が判明し、近く手術を受ける予定で全治まで約6~8か月を要するとみられている。

試合後、指揮官クリストフ・ダウムは目に潤ませながら「ヴァディス・オジージャの負傷、ナビル・ディラールの移籍ときて、これは更なる打撃だ。おそらく彼は半年ほど離脱するだろう」 と話したが、今回の負傷単なるアクシデントというだけではなそうだ。

どうやら試合前の先週金曜日にステンマンはアキレス腱の不安を口にしていたようなのだが、この日はスタメン起用されていた。これについてダウムは 「フレディ(ステンマン)に休みたいかって聞いたが、彼はプレーしたがった。彼は全てをチームに捧げようとしていた。いつだってフィールドには危険が潜んでいるんだ」 とコメントするとともに、ピッチコンディションの問題を指摘した。

事実、ブッルヘのホームスタジアム、ヤン・ブレイデルスタディオンのピッチ状態はかなり悪く、部分的に芝を張り替えて対処したものの、全面張り替えのため同スタジアムを共同で使用しているサークル・ブルッヘと協議のうえ、スタジアムを所有するブッルヘ市の承認を待っていたところだったという。

チームメイトや相手監督も同様にピッチ状態の悪さに言及した。MFニキ・ジムリンは「ピッチは穴ぼこだらけだった。たぶんそれが怪我の原因だろう」、 DFライアン・ドンクも 「フットボールをするようなピッチコンディションじゃなかった」

また、ステンマンは鼠蹊部の負傷から復帰したばかりだったそうで キャプテンのDFカール・フーフケンスは感情を抑えきれない様子で「ステンマンと僕はルームメイトなんだ。 だから、彼が鼠蹊部の負傷を克服するために歯を食いしばって努力してきたことをよく知っている」と語り、FWジョセフ・アクパラ も「誰もがステンマンの負傷にショックを受けていた。 ハーフタイムでのロッカールームの雰囲気も沈みがちだったけど、みんなお互いを励まし合ってフレデリックのために戦いを続けると決めた。だって、彼はいつだってチームのために戦っていたからね」と話した。

(筆:Qoly編集部 I)

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