現役時代は名ミッドフィルダーとして活躍し、ハイバリーに監督として君臨した1986年から1995年までの間には、国内リーグ、FAカップ、カップウィナーズカップなど数多のタイトルをアーセナルにもたらしたジョージ・グレアム。第一線から退き、67歳となった現在は『Sky Sports』などで解説を務めているが、古巣であるクラブの事態を憂いているようだ。『Daily Mail』からのインタビューの中で苦言を呈した。
「アーセナルは混乱の中にいるよ。これは数年前から始まったことだ。この4、5年間の間にクラブを去ったスタープレーヤーたちの穴埋めを果たせぬまま進んできてしまった結果だね」
「現在のチームには絶対的なリーダーが存在しないし、プレミアリーグのタイトルを獲るために必要なタレントも不足している」
「来季もヴェンゲルが指揮を執ることになるとは思うが、フレッシュな空気を入れる必要があるだろうね。若手の登用も継続すべきだ。ただ、“質”も買わなければならない。つまり、タイトルを獲るために経験豊かなプレーヤーを招くべきだ」
「(移籍が噂されているファン・ペルシーについては?)彼は契約が切れる時に29歳を迎える。この年齢はクラブと大きな契約を結ぶ最後のチャンスであり、彼自身も4年、もしくは5年の契約を希望するはずだ。だが、アーセナルがそのような大型契約を結ぶことは想像できないね」
「私はウォルコットもいずれクラブを去ると思っている。ここ数年を見たところ、彼が抱えている課題は改善されていない気がするし、約束されていた将来性通りの結果を収めてはいないが、これから更なる成長を見せてくれるだろう」
(筆:Qoly編集部 T)