3月14日、各地でロンドン五輪アジア予選の最終節が行われた。UAEは3点差で敗れれば2位に転落する状況で、ウズベキスタンに2点を先行されながらも、3点を取り返して劇的な逆転勝利を飾った。

UAEはこれで歴史上初の五輪出場を決定させた。監督を務めたマフディ・アリはこの結果に涙をにじませた。

「私は常にこのチームに自信を持っていた。このタフな試合をものにするためのプランはあった。過去に同じような状況になったこともある。だから誰も諦めていなかった。そして…」

UAE五輪代表の最終ラインを支える、唯一の海外組であるハムダン・アル・カマリ選手も、インタビューで喜びを爆発させた。アル・ワフダからフランスのリヨンに移籍した彼は、五輪に出られることがUAEの選手の露出を増やす機会になると語った。

「どのように感じるかって? はは、みんな幸せだよ! 僕も幸せだ、夢が叶ったんだ。ロンドンに行けると言うことがとても素晴らしい」

「僕は試合前にみんなに話したんだ。君たちがよりプロフェッショナルになりたい場合、私にように海外のビッグクラブでプレーしたい場合、ビッグトーナメントで力を見せなければならない、と。我々にとって、五輪はワールドカップと同じだ」

AFCの理事でありUAEサッカー協会の委員会のメンバーであるユーセフ・アル・セルカルは、これをUAEの復活、ワールドカップ出場に繋げたいと話す。

「1990年のワールドカップの事を良く覚えている。しかしそれ以来UAEのサッカーはレベルが低くなり、低空飛行を続けた」

「だから、この結果は非常に大きい意味を持つ。2007年にはガルフ・カップに優勝したが、それは地域別の大会だ。しかし今度はオリンピックだ」

「このチームは結果を出しただけじゃない。選手の質が良いんだ。今後のフル代表は有望だよ。10年から15年で我々はアジアのトップレベルに返り咲けることを意味する。楽しみにして欲しい」

「我々は一歩一歩先に進めると信じている。まずは2016年のアジアカップを取りたい。このチームはアジアユースで優勝したメンバーだ。だから、UAE史上初のアジア制覇を成し遂げられるはずだ」

(筆:Qoly編集部 K)

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